ご
* * * * *
「じゃあ、少し休んで行きなさいな。わたしはこれから出張でいないけど好きにベッド使って休んでいていいから」
「はい、ありがとうございます」
はああ〜〜・・・
保健室って落ち着く。
なんか、誰もいない空間を一人で占拠してる感じがしてなんだか楽しくなっちゃうな。
「・・・ふぁぁぁ〜」
・・・一人じゃなかった。
「・・・なに?あぁ、あんた同じクラスの浪川さんか」
サボり魔、寿理生。
同じクラスなんだけど、気がつけば教室に姿はないし、探しても見つからないらしい。先生も諦めてあまり何も言わない。
が、彼はここにいる。
わたしの目の前に。
探しても見つからなかったっていうのは嘘かな?
めんどくさがってちゃんと探さなかったのかな?
探しに行っていたのは…吉井。ああ、なるほど(納得)
「寿くん、授業出なくていいの?
いつも授業出てないから単位、落とすかもしれないよ?」
「いや、俺外部転入のなかでトップの成績で入ったから授業には出なくても別にいい。
頭いいからあんなのでても退屈だし、どっちみち寝るんならベッドがいいじゃん」
・・・そうなの?ていうか、なんなのこの子。
自分で頭いいとか言って頭おかしいのか?
いやでも、転入生であることには間違いがないわけで。
そう、彼もまた転入生の一人。
唯みたいな明るくて元気な子もいれば、彼みたいなちょっと変な子もいる。
「それよかさ、なんで浪川さんがいるの?君こそ授業に出なくていいの?」
「ちょっと気分悪かったから休みに来ただけ」
うん、事実。
決して寿くんみたいにサボりではない。サボろうとしたけど。
「あっそ」
寿くんはそう言って枕に顔を埋めるような体勢をとった。
何がしたかったんだ、この子は。
「・・・浪川さんてさ、なんか不思議な子だよね」
いや、あなたに言われたくありませんが。
あなたほど不思議な子、そうそういないから。ましてやあたしがそんなわけないでしょーに。
「うーん、不思議っていうか、不気味?笑顔、作ってるように見える」




