表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/13

ろく

ふぁ?

なんだって?

なんでこの子にそんなことがわかる?


『人は誰でも笑ってる顔が一番でしょう?』


唯に言われた言葉が、不意に頭に浮かび上がる。


笑ったほうがいいと言われたから、笑ってみた。

そうしたら、他の子たちが喜んだ。

だから、無理矢理にでも笑顔を作ってみせた。


そう、あたしは笑うことを頑張ってた。

なんでだろう?笑うことって、自然にできること?


あたしにとっては、そんなに簡単なことじゃない。

みんなほど大きく、大胆に感情を表に出していなかったから、その頃のあたしは、みんなに避けられてるようで、仲のいい子はいなかった。


だから、みんなと話すことができて、

みんながあたしに笑いかけてくれて、

すごく、すごく嬉しかった。



なのに


いま


それを否定された



そう思った







「なんでそう思ったの?」


「え?…なんでって言われてもなぁ〜うーん…

わかんねえけど、そんな気がした」


…気がしただけかい。気負いして損したわ!!

さっきのあたしが一人で悶々としてなぜか厨二っぽい考えを抱いた周りの人に聞かれたら死んでしまいたくなるような恥ずかしい時間を返せ!!


なんて。


もしかしたら、ごまかせるかも。


「なーんだ笑 なんか確証があったのかと思ったー面白い話が聞けるかと思ったのに、残念だなー」


「面白い話?…お前、変な奴だな。自分の話なのに面白いこと求めてんのか?」


よし、なんとか話反らせられた。


「まあね、人生楽しいことがあってなんぼでしょ!」


「…大阪にいそうなババアだなこりゃ」


なんですってぇぇぇ?

もう一回言ってみ?引っ叩いてやろうか?


なんだね最近の子はまったく。

この寿くんといい、吉井といい、世の中にはもっとまともないい子はいないのかね!?


「…まぁ、笑顔作ってないってんなら別にいいけど。…辛くなるぞ」






…ほんとになに言ってんの、こいつ。


『辛くなるぞ』?


…あたしがどんな人でどこに育ってどう思ってるかなんて知らないくせに。

いま初めてお互いを認識しあったような奴にそんなこと言われる筋合いない。関係ない。


「誰かに相談しろよ、なにかあったら」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ