ペルソナ
俺は寮に戻った後レアを呼び出す事にした。
レアに教わった呼び出すための呪文を唱える。
「三千世界を超え我が前に」
「ほほほ、お呼びでありんす?」
「ありんす?何言ってんだ」
「ほほほ、何れケイジ様にも分かります。用件は何ですか?」
「実はな」
「成程」
「まだ言ってねえ!」
「成程」
「・・・成程!」
「ほほほ、話す気がないなら帰ります」
「ふざけんなテメエ!!!」
「ほほほ」
落ち着けケイジ、相手は一筋縄じゃいかない・・・クールになれ!
「可愛い顔が台無しですよ」
「!」
額に軽く唇が触れる・・・こここ、こいつ何してんだ!?
・・・って何お前顔真っ赤にしてんの!?恥ずかしいならやんなよ!?
クールクールクール・・・になれねえ!
レアが潤んだ目で俺を見ている・・・・トクン・・・何も考えられない・・・
吸い寄せられるように俺は・・・
「そこまでです!」
はっと我に返りドアに目をやると、アルトが立っていた。
「ア、アルトか、ノ、ノックはちゃんとしないと駄目だぞ?」
「何やら話声がしたのでケイジさんの部屋に侵入者がいるのではないかと思い急いで来たんです!ご無事で良かった・・・色々」
「・・・・お邪魔虫」
「何か言いましたか?レアおばちゃん」
「何も言ってません男女!」
「!こら二人とも、その呼び方はないだろ!?お互い謝れ!!」
「・・・ごめんなさい」「・・・ごめんなさい」
「素直でよろしい!レアの事はちゃんとおば様と呼ぶようにな、友達としてじゃなく、年上として対応する時はきちんと敬称をつける!」
「・・・」
「アルトはれっきとした男だ!ほら胸だってないだろう?『ペタペタ』な?」
「・・・」
言い終えた瞬間俺の意識は飛びかけた・・・なん・・だと?
「「あやまれ」」
・・・何故か正座で延々説教をくらいました。
・・・話を戻そう。
「外を歩く時に変装したいんだ。レアは変装が得意だろ?何か良いものはないか?」
「・・・何があったんですか?」
「人助けをしたら重犯罪者扱いされて有無を言わさず闘技場に入れられた」
「「はあ?」」
「いや正直俺も意味が分からないんだが・・・」
レアが目を細めて俺を見てくる・・・圧力を感じるな。
「何故私を呼ばなかったんですか?」
「闘技場は魔法が使えないから呼べないだろ?」
「ケイジ様と私は血の契約を結んでいますから、魔法と関係なく私を呼び出す事が出来ます!次何かありましたら必ず私をお呼びください」
「そうするよ・・・悪かった」
「ほほほ、ご理解頂き何よりです。変装をされたいのですね、丁度私が良いものを持ってます。この腕輪を填めてください」
「・・・填めたぞ?」
「だがそれがいい、と言ってください」
「だがそれがいい」
言った瞬間ピカッと体が光る・・・おお!
顔は精悍に変化し
服は派手になっている
髪は逆立ち後ろに小さく結っている
「・・・ちょっと目立ちすぎじゃないか?」
「ほほほ、木を隠すには森の中と言いますから、今のケイジ様を元の可愛らしいケイジ様と同一人物とは誰も思いませんよ?」
「はい・・・全然分かりません」
アルトが同意する・・・こらっ兄貴を可愛い扱いするな!
「ほほほ、マエダと名乗っては如何ですか?」
「じゃあそうするか・・・レア、有難う、助かった」
「ほほほ、お役に立てて光栄です」
これで気兼ねなく動けるな。




