協力
カツーン カツーン 甲高い音が地下に響く
俺はレアと一緒にレアの家の地下に向かっていた。
話の最中、クロードを地下に捕えてる事をレアから聞いたからだ。
『記憶を消すから問題ありません』
とレアは言っていたが、問題大有りだろ!
『人の物を盗って記憶を奪うなんて犯罪者と変わらない、俺の使い魔であるなら二度とこんな真似はするな、欲しい物があるなら俺も協力するから・・・いいな?』
『申し訳ありません』
俺の率直な思いに対し、素直に謝るレア・・・いい奴なんだけど偶に鬼気迫るモノを感じるんだよな・・・何れ話してくれるだろうか?
思考に入り過ぎていたか、地下牢が見えてきた。俺は牢屋の前に立ち鍵を開ける。
クロードは死んだように横たわっていてピクリとも動かない。
「起きてるんだろ?出て来いよ」
「・・・何故分かった?」
「生き物が寝ている時は気配が薄いのが普通だ・・・そんなに気配がしたら起きているのは丸分かりだ」
「成るほどな・・・それで?俺をどうする気だ」
「どうもしないさ!悪かったなマイフレンド!リッチはフレア教官がサクッと倒したから安心してくれ、サクッと倒したからハハハッ、此奴の事も許してやってくれ、本名はレアって言うんだがハハッ可愛い名前だろう?悪戯好きの俺の友人でな、魔女の真似事が最近の流行りのブームなんだ!」
俺は少しおどけた感じで肩を竦める・・・俺のフランクな態度と友好的な言葉で和んでもらう作戦だ!・・・どうよ?
「ふざけるな!」
効果は抜群だ!クロードは怒り狂っている!・・・可笑しいな?皆はこうすれば上手くいくって・・・オイオイ何か俺の後ろで笑い転げてる馬鹿がいるよ?俺騙された?俺我慢したよね?もう殺してもいいよね?お母さん!!!
「ほほほ、ケイジ様突然斬りかかるなんて酷いです」
「お前等の方が余程酷いからね!?状況考えろよ、巫山戯る場面かここ?」
「・・・申し訳ございません」
俺は憤りながらクロードに向き直る・・・・・・
「なあ?今俺の後ろの魔女は何してる?」
「舌を出して、テヘペロ♪ってしてるな」
「死!」
「ほほほ」ヒラリ
・・・使い魔じゃなくてウザイ魔の間違えじゃないのか?・・・帰ったら辞書で調べよう。
俺は改めてクロードに謝罪する。
「済まない・・・謝罪の仕方を間違えたようだ」
「構わんよ、ここから出してくれるならばな、君には借りもある」
「それは助かる、余り目立ちたくないんでな」
「何故だ?」
「恩人を探しているんだ・・・ルウって言う名前なんだが、国に目を付けられると身動きが取れなくなるからな」
「・・・ルウか」
「知ってるのか!?」
「一般的な名前だから見つけるのは大変だろうと思ってな、俺も手伝わせてくれないか?」
「それは助かるが・・・条件は何だ?」
「話が早いな、俺を君たちの仲間に入れて欲しい」
「OK、交渉成立だ。」
「じゃあ改めて自己紹介しようか、俺はクロードだ」
「俺はケイジ、それから此奴は」
「レアです。この度は失礼いたしました」
「君たちの仲間になった以上、全ては水に流すよ」
「有難う」
「それにしても即答だったな・・・疑いとかなかったのか?」
「ああ・・・俺の恩人の話し方がクロードによく似てたからな」
クロードは少し考え込んで口を開く。
「なら君の恩人は貴族以上の可能性が高いな、一般人は俺のような話し方はしないからな」
だから似たような話し方だからって信用しては駄目だぞと忠告してくれるクロード・・・別にそれだけが理由でもないが、素直に忠告を受け止めよう。
貴族以上の家柄か・・・




