ミクシー村
俺はミクシー村に来ていた
小さな村だな、聞いていた通りのどかな雰囲気・・かと思ったが、
なんか視線が痛いな、、まあ気にせず行こう。
村の中を歩いてると料亭の看板が目に付いた・・ここだな
「まだ営業時間じゃないぞ!」
「飯を食べに来たんじゃない、呪いの事でね」
「!貴様呪術師の仲間か?家にある金は全部払った、約束通り呪いを解け!」
「違う、俺はこの家の長男から依頼された者だ。」
「・・・家に長男なんていない!」
「?アルトっているだろう?」
「っ!・・・ああ・・すまない・・・しかし何の依頼を?」
「それは後程、先に弟を見せてくれるか?」
「ああ・・こっちだ」
俺は料亭の2階の右奥の部屋に案内された、部屋の中に犬が座り込んでいる
「殆ど・・動く事もないんだ・・・・ご飯を食べる量も・・段々・・っくそっ!」
憤るアルトの親父さん・・・ああ許せないよな・・・。
「親父さん・・・少し離れて貰えるか・・・そう入口の辺りまで、そこで動かないで」
俺は床に魔力で文様を描く、其処に犬を置き、自らに呪いを移す作業に入る
手の平を通し、魔力の流れを慎重に犬から自分に変える・・・っ移った!
人を呪う人間は同時に呪われている・・魔力の流れは呪術師に繋がっている
俺は自分の魔力を上乗せし、魔力の逆流を行なった・・・通った!
俺の目によぼよぼの老犬に変化した爺さんが見えた・・返る呪いは倍となる
奴の呪いは死ぬまで解けないだろう・・・自らの行いを死ぬまで悔やみ続けろ。
目が覚めると、人の姿に戻った弟を親父さんが泣きながら抱きしめていた。
「ははっ本当にアルトそっくりだ」
――――――
「ガンガン食ってくれ!」
「うま、うま♪」
アルトの腕は親父さん譲りだな!
「・・・・本当に有難う・・この恩は一生忘れねえ」
「友人の親父さんだ、気にしないでくれ、それと弟が治った手紙を
学園に送ってくれ、必ず俺の事は内緒にして欲しい。」
「何故だ?アルトから依頼を受けたんだろう?」
「あれは信用を得るための嘘だ、一緒に学園で暮らす仲だ、気を遣わしたくない。」
「もうそこまで・・・ケイジ!お前なら任せられる、俺の事は義父さんと呼んでくれ。」
え?俺を家族として見てくれるのか、アルトの親父さんだけあって暖かいな
「・・・・お父さん」
「なんだ息子よ」
熱い抱擁を交わす2人、、お互いの微妙な食い違いには気づかない。




