2/4
下がってろ!
単眼鏡で見えたのは、帝国の兵士の一人が剣で斬りかかろうとした時、ボロボロの格好をした少年の目が淡く青く光り、周囲の周りが冷たい冷気に覆われた。
「あの子供、魔法が使えるのか。」
ダーナ大陸は自然の魔力が満ちているためか、たまに魔法が使える人間がいるそうだ。
まぁ大陸にいる人間の一割だそうだが。
だがそれにしても、こんな戦場に子供一人を盾にするとは
「大人が子供を盾にするなんて、ムカつくな」
男は後ろに背負っていた槍を手に持ち替え、子供の側にいた黒ずくめの兵士達に近づこうとしたら。
ガァァァァ!!
魔獣の咆哮が響いた。
死体の臭いに引き寄せられた大型の猪の魔獣だった。
その姿に驚いたのか少年は後退りしようとしたが、後ろにいた黒ずくめ達は少年を押し出し、兵士達は逃げ出していた。
絶対にアイツら許さねぇ。
そう思った瞬間、魔獣は子供へ向かって突進してきた。
危ないと男は魔獣と子供の間に飛び込み槍を構えた。
「下がってろ!」




