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藤田五郎警部の幕末回顧録〜誠に生きた男達〜  作者: 佐久間五十六


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山南敬助の脱走

慶応元年(1865年)2月。新選組総長山南敬助が突如として脱走した。事態を重く見た土方や近藤は、即座に沖田を派遣した。


「え?山南さんが脱走?マジかよ。」

「土方さんの取り決めた局中法度きょくちゅうはっとによると脱走は即切腹。」

「山南さんの事だ。分かってて脱走したんだろ?」

「追手が総司ならほぼ逃げ切るのは不可能だろうな。」


案の定山南は沖田に捕縛された。

「山南さん!何で脱走なんか?」

しかし、山南は誰の問いかけにも応じなかった。結局慶応元年2月23日。沖田総司の介錯により切腹した。享年33。


「隊にとっては山南さんの死は大きいですね?」

「ああ。何を思ったか総司の話じゃあ逃げ戻って来たそうだ。」

「何故?」

「山南の事は心の中にとどめておけ!これからはもっとデカい戦いが待ってる。」

「斎藤?」

「はい。」

「山南の分も働いてくれ。」

「御意。」

「わざわざ死にに戻るとは山南の奴は頭おかしくなったか?」

「さぁな。何も口にせず迷惑をかけてすまないとだけ言って逝ったからな。」


最重要幹部の一人である山南敬助の脱走により、新選組の隊士達も安易に脱走する者は一時的に減少したが、土方は更に締め付けを強化した。

「すまん、国重。」

斎藤一の愛刀鬼神丸国重も脱走した隊士の介錯に使われた。沖田と斎藤で、ほとんどの脱走者や間者を斬ったと言われ、その数はゆうに100人を超えたとされている。


「最近体調良さそうですね沖田さん?」

「ええ。まぁ、色々とありましたけど、良い医師に診てもらってましてね。」

「ほう。不治の病を治せる医師に出会えたんですね?」

「良い薬を出して来れる医師でしてね。斎藤さんもどこか悪い所があったら、診てもらうと良いですよ?」

「なるほど、沖田さんが言うなら間違いない。でも心の病は治せないでしょう?」

「山南さんの事ですか?」

「ええ。どこかやり切れなくてですね。困っています。」

「付き合いが長かったからですね。」

「それは試衛館時代を知る人なら誰でも思ってますよ?」

「どうせなら見逃しても良かったんですけどね。」

「え?」

「山南さん、自分から責任を取りたいと戻って来てしまったんですよ。そう言われちゃあ自分としては顔なしですからね。」

「新選組も変革の時を迎えているんですかね?」

「どうせなら身内に殺されるよりは、勇ましく戦って散って欲しかったですがね。」

「新選組のナンバー3がいなくなる と言う事は、土方さんや近藤さんの権限が自然と増す事を意味していますね。」

「ですね。」

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