第31話
テスト前は大変だった。
では31話目です。どうぞ。
すっかり忘れていた中間テスト。いくら日々復讐していたとしても、心構えなしにテストを受けると、絶対にポカをする。
「なぁ康太、ヤバイぞ。俺全然分からねえ。まずテスト範囲も分からねえ」
テストの事実が発覚したその日放課後、大輔は一緒に駅まで歩く最中にそう言った。バカ発言だ。
「康太くんみたいにテストの日を忘れていたならまだしも、テスト範囲も分からないってのはどうかと思うよ」
久しぶりに一緒に帰る神楽玲奈。玲奈は大輔にそう言うが、俺からしたら俺も大輔も対して変わらないぞ。
駅前に着く。二人とはここでお別れだ。
「今度勉強会でもしようぜ。はっきり言って康太に勉強を教えてもらいたい」
「あら、私が教えてあげてもいいのよ」
「何言ってんだよ。康太のほうが勉強できるから頼んでんだよ」
「そうだけど、そこまでクラス順位は変わらないじゃない」
二人の言い争いは俺と別れたあとも続いているのが見えた。
テスト範囲を復習し直すか。
俺のクラス順位は一位。玲奈のクラス順位は五位。大輔は……まぁ……下から数えたほうがかなり早い。家に帰ってメールを確認すると結衣とかからも勉強会のお誘いがかかっていた。もう全員まとめて相手してやるよ! その晩俺はメールを打ち続けてテスト範囲の確認が出来ずに終わった。
1分間の読書、ありがとうございました。
また明日の18時に会えることを願っています。




