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第30話

高校の体育祭なんて、遊んでいた記憶しかありません。

今日は12時にも投稿しています。では30話目です。どうぞ。

 そろそろ体育祭だなぁ。

「そういやそんな話を先生から聞いたな」

 大輔が俺のつぶやきに答える。俺が通う高校では五月に体育祭、十月に学園祭が行われる。

「楽しみだね~。……康太くんと一緒の色だといいな……」

 結衣がぼそっと喋るが、俺には聞こえなかった。



 友人三人に掃除を手伝ってもらい、その後部屋でのんびりした後、俺たちは解散した。

 俺の頭の中は体育祭のことで染まりつつあったが、その前に重大なことがあるのを、俺はすっかり忘れていた。



 翌日。

 おはよ~っす。

 ガラリと教室の扉を開ける。返ってくる挨拶を聞きながら、俺は席につく。朝のホームルームまであと二十分。読書でもして時間を潰すか。この時までの俺は完全に油断しきっていた。



「皆さんおはよう!」

 このクラスの担当教師である宮坂(みやさか)琴美(ことみ)先生が元気な挨拶とともに教室に入ってくる。幾つかの挨拶が返される。その中に俺は入っていない。いつも通りぼーっと聞き流すつもりだったホームルームは、俺の意識を覚醒させた。

「みんな~、約四週間後は体育祭だけど、今日から丁度三週間後は中間テストだから油断せずがんばってくださいね」

 …………なにぃ――――っ!?


1分間の読書、ありがとうございました。

また明日の18時に会えることを願っています。

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