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第32話

遅くなってすみませんでした。ちょっと私用で……。

では32話目です。どうぞ。

 テストの日。その日は朝から友人たちに質問ばかりされていた。自分の勉強をする暇もなく、テストへと突入。日頃から勉強をしているとはいえ、こんな状態で臨んで大丈夫なのだろうか。すごく不安だ。



 テストは高校一年生の最初の中間テストということで、基礎的な問題だった。中学3年生の問題を交えながら、五月までに学んだことを復習させるような優しい問題だ。これなら日頃の勉強だけで十分だ。左後ろのほうからうめき声が聞こえるが、大丈夫だろうか。



「死んだ――っ。そして死んだぁ~~」

 大輔が机に突っ伏す。どうやら基礎的な問題すら解けなかったようだ。ご愁傷様。

 せっかく俺が教えてやったというのに。

「そんなこと言ったって無理なもんは無理」

「そんな調子でよくこの学校には入れたわね」

 玲奈はどうやら大丈夫そうだった。表情がいいからな。



 今日のテストは終了。帰りのホームルームも終わり、帰路につく俺と大輔と玲奈の三人。そこに飛び込んでくる人がいた。

「康太く~ん! どうしよ~、私赤点取りそぉ~~。再テストのための勉強、また康太くんの家で教えて!」

 どういうことだろうか。赤点は嫌なことなはずなのにニコニコ顔で近付いて来る結衣。

「結衣ちゃん、わざとね……」

 ボソリと玲奈が呟く。何がだ?


1分間の読書、ありがとうございました。

また明日の18時に会えることを願っています。

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