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第32話 白い塊の秘密
干したすのこに、白く丸い塊を見つけた。
「また子猫?」
手を伸ばして触れると、子猫はふわふわで丸まって眠っているように見えた。
夕方の優しい光の中、少しだけ動く姿に笑みがこぼれた。
「このまま干しておこう……」
撫でると弾力があって、柔らかい感触が手に残った。小さな命が安心して眠っているかのようだ。
――ん?
目を凝らすと、塊の表面に無数の小さな点があることに気づいた。
「……あれ?」
指先を離すと塊は動き、思わず心臓が飛び跳ねた。
白猫じゃない――卵嚢だ!
卵嚢がパチンと弾けるように裂け、中から数え切れないほどの小さな足が蠢き出した!
目の前に無数の黒い粒が跳ね散るように見え、私の笑みは凍りついた。
――子猫だと思った白さの裏に、違う世界が潜んでいた。
2026/05/19
昨日すのこについてた!
蜘蛛の卵。蜘蛛は益虫。
それをお題にして考えた。
思わず触ってしまってん。
ムンクの叫びになったけど、ちょっと白猫っぽく感じた自分がいた。




