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短篇集  作者: 猫田たい子
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27/48

第27話 風に遊ぶ午後

 洗濯物を干そうとベランダに出た瞬間、風の強さに私は不機嫌になった。

 春の柔らかさはどこへやら、冷たい風が身体を押し戻した。


――今日は諦めよう……。

 ため息をついた時、下の公園から子供たちの笑い声が聞こえてきた。


 目を向けると、三人の子供たちが風に舞う紙を放り投げては追いかけ、必死に手を伸ばして掴もうとする遊びに夢中になっていた。


 強風に翻弄される紙の動きは筆先が舞う抽象画のようで美しかった。


 眺めているうちに三人の動きが、おもちゃに反応する猫のように見えてきた。

「面白い……」

 強風を楽しみ無邪気に遊ぶ子供たちに、笑みがこぼれた。


 洗濯物は干せなくても、今日の風はほんの少しだけ、私の心を楽しませてくれた。


 他の部屋の窓辺から、猫が三人の子供たちをじっと眺めていた。

 その動きを観察しながら猫は呟いた。


「人間は本当にくだらない生き物だ……」





2026/05/03


先日、めっさ強風やってん。強風に対して、中学生三人が紙を飛ばしては掴む遊びしてて、キャッキャ笑ってた。

子供ってすげーなーって思った。

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