18/48
第18話 モナリザとダダの逆襲
二人の若い女性は絵画「モナリザ」にペンキをかけて、警察に連行された。
懲役の可能性に怯える彼女たちを救ったのは、奇抜なダダイストのアーティストだった。
「芸術とは守られるべきものだ。だが……守り方には遊び心というスパイスも必要だ」
裁判所で熱弁を振るったお陰で、二人は奇跡的に不起訴になった。
自由になった瞬間、彼女たちは嬉しさに満ちて笑った。
街角の展覧会で次の標的が目に入った。
それはダダイスト自身が展示した作品――奇妙で挑発的だが、彼にとっては神聖な創造物だった。
「次はこれだ! また誰かが助けてくれる!」
二人は正義感に満ちた笑顔で作品にペンキをぶちまけた。
「私の作品を汚すとは!」
ダダイストは顔を真っ赤にして激怒した。
「えっ……これだって地球のための行動なんです!」
二人は助けてくれたダダイストが怒る理由が分からなかった。
裁判所では救世主だった彼も、今や怒りの中心に立っていた。
皮肉な運命。助けた相手に裏切られ、ダダイズムの連鎖は予想外の方向へ弾けた。
自由と芸術、抗議と裏切り――全てが一瞬にして混ざり合った。
2026/04/20




