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『瑠璃島館殺人事件』  作者: 西埜水彩
『瑠璃島館殺人事件』
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7/10

sette ヒント探し2

「現在13時40分になりました。ではこれから14時になるまで、ヒントを探しに行ってください」


 話し合いをしているうちに、40分になったらしい。そこで20分も話し合いをしていたってことだ、あんまり時間をかけていないと思ったからびっくりした。


 これからまたヒントを探しに行ける。


 私は今なぜか犯人扱いをされている。この館を訪れてから3人のメイド達と別れて、少しの間1人でいたのでアリバイがないからだ。


 そこで私は自分が犯人でないと証明するためにも、犯人を探すためのヒントを見つけなくちゃいけない。


「私は1階を探します」


 リリさんが周りを見て、最初に発言した。


「私も1階にします」


「私もです」


 リズさんとミーナさんも同意した。そこで1階を調べるのが3人となった。


「私は2階にします。やっぱり現場が2階だから、そこを調べるべきなのです。私は犯人じゃないので、なんとしてでも犯人を見つけます」


 2階に絶対ヒントはあるでしょ。特に被害者がいた部屋は特別だから、ヒントはたくさんありそう。


「私も1階にします」


 ローズさんが3人のメイドを見て、にこにことしている。


 どうやら大半の人が1階を探すらしい。


 1階には何もないはずだ。殺人事件は2階で起きているのだし、1階に何があるのだろうか? そこでなぜ3人のメイドとローズさんは2階を探さないのかな? 気になる。


「あっ2階にします。2階で殺人事件が起きていますしね」


 リアンさんが私と同じく2階らしい。


 そこで3人のメイドとローズさんが1階、私とリアンさんの2人が2階を探すことになった。


「では皆さん探しに行ってください。私はこの大ホールで待っています」


 カミルイさんは大ホールでいるらしい。


 そこでそれぞれ行くところも決まったので、探すことがスタートした。


「せっかくですし4人で探しませんか?」


 リリさんがローズさんを誘っている。


「そうですね、さっきまでそれぞれ探していましたし、今度はみんなで探しましょう」


 ローズさんがなぜか乗り気だ。


 3人のメイドは私と同じ学校というのもあって、他の参加者よりも私とは仲良しのはずだ。


 でも3人のメイドは私よりもローズさんとつるんでいる。それでなぜかもやもやとした。


 私は席から立ち上がり、1人で行動する。


 大ホールにはカミルイさんがいるし、机以外にあるのは本棚くらいだから、探すところはそこそこ多くない。


 そういうこともあって、3人のメイドとローズさんは話しながら大ホールを早く出て行った。


「あーさっきまでヘアトンさんの部屋を探していたから、今度はセアラ様とメイドさん達の部屋を探しますね」


「かしこまりました。私はヘアトンさんの部屋を探します」


 どうやらリアンさんは1人で探すらしい。2階へと立ち去っていった。


 その結果、大ホールには私とカミルイさんだけとなる。


 本棚にある本はたいした物じゃないし、何よりも私は2階担当だ。大ホールを出て、2階へ向かう。


 確か私はヘアトンさんの部屋を探すんだった。そこで入り口から一番遠い、ヘアトンさんの部屋へ向かった。


 ヘアトンさんの部屋は、遺体がある以外は私の部屋とほとんど変わらない。まっ遺体といっても、ナイフの刺さったマネキンなのだけど。


「ナイフは本物か」


 マネキンから抜いて、ナイフを見る。私はナイフのことに詳しくはないけど、これは本物のようだ。


 おまけにつるつるしていて、包丁よりも長いように見えた。このナイフ、果物の皮をむくよりも、もっと危ないことに使えそうだ。


 そうだ殺人をするとか・・・・・・。


 いやいや今このナイフは関係ない。今しているのはマーダーミステリーであって、本当の推理ではない。そこでこのナイフは殺人とか無関係な、小物なのだ。


 そうだへアトンさんはこの部屋で殺害されたと言うことは、犯人がいつこの部屋へ来たことが大事になる。


 いつ犯人は部屋へ来て、へアトンさんを殺したのか?


 私達が2階へ来たのが、午前の11時頃。そこから12時まで私は部屋から出ていないし、何よりもメイドさんやローズさん以外の人とは会っていない。


 そうだリアンさん以外の人とは、事件前に合っている。リアンさんだけが事件のすぐ後、大ホールで集合したときに出会ったんだ。


 仕事をしているふりをして、リアンさんがへアトンさんを殺した。これが怪しいかもしれない。なぜならリアンさんだけが私の知らないことなのだから、消去法で。


 そりゃあ私達の案内をしてきたローズさんが、こっそり殺した可能性もある。メイドさん達だって、私の目を盗んでこっそり殺したかもしれません。


 今のところ犯人は分からないし、犯人につながる手がかりもない。ベッドの下にある鍵でクローゼットを開けてみても、空の封筒以外には何もない。


 さっきまでリアンさんがこの部屋を探していた。そこでリアンさんなら、この部屋に何があったかご存じだろう。


 でもさっきの話し合いでもリアンさんはあまり話してくれなかった以上、私に対して何か話してくれるとは思えない。


「ねーねーどうですか? 何か見つかりましたか?」


 ドアの外から、リアンさんの声が聞こえる。


「何も見つかりません。今のところは」


「こっちも見つかっていないです。今回のマダミス、ヒントが少ないタイプだから、答えが分かりません」


 ドアの外から引き続き、リアンさんの声が聞こえる。


 リアンさんはマーダーミステリーに詳しいらしく、色々な話をしてくる。私はそこまで興味があるわけじゃないので、聞き流す。


「うーんヒントが少ないです。もしかしたら1階に関わりがあるかもしれません」


「そうですね。2階ではなく、1階かもしれません」


 とはいえ2人でへアトンさんを殺した犯人のことを考えてみても、出ない答え。


 いずれにしろヒントが少なすぎて、答えが出ない。誰が犯人か分からない。

 

 だとしても次の話し合いで答えが出ますように、これで最後ですから。


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