表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
飲めるあたたかさになるまで ――あなたの隣に、いてもいいですか。ずっと――  作者: 蒼宙 つむぎ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

93/135

5.Cafe Time with you(7)

今日も訪問ありがとうございます。

7.始動②


 カンファレンスルームの扉を開けると哲平さんと兄の樹がモニター前に腰かけており、モニターの向こう側にはヴォルフシュバルツのチームメンバーが揃っていた。

「健太郎君、お帰り!思ったより早かったね」

 兄が健太郎君を迎える。

「えっと、山本……樹さんとお呼びしていいですか?」

 勿論と言い楽しそうな兄。隣でむくれている哲平さんとは雲泥の差だった。


 私達は空いているところに腰かけると、兄が進行の掛け声をかける。

「さて、ヴォルフシュバルツのミーティングを始めるよ」

「部外者もいるようだが?」

 哲平さんが噛みつく。

「哲平に意見は聞いていない。石川君も健太郎君もしっかりと手伝ってもらうからよろしくね」

 2人の紹介は……省くみたいだ。

「さて、リリースが決まったよ。1年後の7月だ」

(1年後?それは……)

 体が小さく跳ね、声は音を成さない。周りの人たちも青ざめた顔で何も言えない。

「みんな、暗い顔だね。ゴールが見えたからちゃんと予定組めるでしょ」

 カラカラと笑う兄が、鬼に見えてしまう。

(どうしよう。エンドラインを2か月前に設定したとして……)

 タブレットでカレンダーを開く。

「あ……」

 表示されたものは、チーム共有カレンダーになっていた。

(展開が、早すぎて追い付かないよ)

 幾つもの締め切り日がすでに設定されていて、視線が右に左にと揺れ動き、息が苦しくなる。

(どういうこと。最終締め切りがリリース3か月前?)

 タブレットから離れた指が震える。

「瑞葵。大丈夫だから。深呼吸して」

 後で説明すると言って兄は話を続ける。

「正直、かなりタイトだよ。でも、俺たちが全部こなす必要はない。人をうまく使ってね」

 できるよねと口は笑っているのに目が冷たい。

「下に着けるメンバーは?」

「朔は自分の裁量で決めていいよ。理央は健太郎君を付けてあげよう。あと、哲平のところの何人かを入れてね。湊はどうする?」

「俺は……友人に頼みます」

「湊の信頼してる人だよね。いいよ。瑞葵と透の下は……哲平のところから5人借りようか。哲平の下は好きにしていいよ」

 3日後にもう一度ミーティングするからと兄は言って、会議は強制終了した。



 所要時間は、たった10分だった。


明日も投稿予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ