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飲めるあたたかさになるまで ――あなたの隣に、いてもいいですか。ずっと――  作者: 蒼宙 つむぎ


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5.Cafe Time with you(1)

今日から、新しい章になります。

最終章です。

 1.夢だと思っていたのに

 サプライズなんて、心臓がいくつあっても足りない。

 ふとそんなことを目の前の人を見て感じている。


「ただいま!」


 アメリカにいるはずの彼がいる。

 いつも画面越しでしかその笑顔を見れなかったのに。


「どう、して……」


 気に効いた言葉は、真っ白になった頭には何一つ浮かんでこない。


「あ、きっとまだ夢を見ているのね……」


 無意識に会いたいと思っていたのだろう。その願いが見せてくれる夢。

 それだと納得がいくと、独り言ちた。

(ふふ。夢だったら少しくらい言いたいこと言ってもいいよね)

 満面の笑みを彼に向ける。


「健太郎君、私に会いに来てくれたのね。私も会いたかったよ」


 言えたことに満足した。

(さあ、いつ目が覚めてもいいわよ!楽しかったわ)

 ギュッと手を握りしめ、目を瞑る。

(さあ!来い!)

 口を引き締め、覚醒に備えた。


「……」


 数秒、時間が過ぎたと思うが、目を覚まさない。


「はははは!瑞葵ちゃん、今日本でそう言うの流行ってるの?」


 お腹を抱えて大笑いする健太郎君。

 最近の夢は、リアル感が満載なのだろうか。

 そして、目の前の彼が体を起こし目の前まで歩いてきた。


「俺も、会いたかったよ。瑞葵ちゃん」


 そう言ってハグされ、これが夢でないことを知った。



 彼からは、シトラスムスクの香りがした。

 回された腕は思ったよりも力強く、逃げ場をなくす。


 私は自分の腕をどうしたいいのかわからず、そっと彼のシャツを摘まむ。

 シャツ越しに伝わる熱が、あつい。


 ドドドド


 心臓が早鐘を打つ。

(彼に、バレていないといいな)

 顔を真っ赤にし、それだけを願った。



 私達は、忘れていた。

 ここが、会社の中だということを――。


 噂が広まり、哲平さんに呼び出されるなんて、

 その時は思ってもいなかった。


今日も読んでくれてありがとうございます。

ちょっと短めでした。

2話目も投稿予定です。

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