5.Cafe Time with you(39)
一部、残酷な描写あります。
気を付けて呼んでください。
39.私は悪女③ ~キョウコside~
それからは、“普通“のイジメしかできなかった。
ハブる、悪口を言う。
ただ、それだけ。
――つまらない。
中学生になり、高校生になった。
私はお母さまの勧めでとある女子高に通い始めた。
お母さまの通っていた学校らしい。
どの子も頭にお花畑があって、刺激が足りなかった。
そんな時、山道で落石があり、数台の車が事故にあったとニュースがあった。
生存者に樹様の名前とあの子の名前があった。
「樹、様……」
彼は無事だったけど、御両親が亡くなったらしい。
きっと、悲しみでいっぱいのはず。
あの子が亡くなればよかったのに……。イラついて、親指の爪を噛んでいたら、隣でテレビを見ていたお母さまが口角を大きく上げて目を見開き、喜んでいた。
「やったわ……。あいつが消えた」
小さくつぶやく声に、殺意が芽生えた。
(お母さまが、――樹様のご両親を殺したのね)
私は“影“の1人を色香で落とし、ばあやを”私専用“に捨てた。
そして、ばあやがいないことに気が付いたお母さまが私に詰め寄ってきた。
迷わず、ゴミとして処理をした。
昔はあんなに怖かったお母さま。
でも、今はただの肌に張りのない年寄り。
――呆気なかった。
お父様は私を見てあきれた顔をしていたけど、どうでもよかった。
(どうせ、私はただの駒だと思っているんでしょうね)
ただ使われるだけの駒には絶対にならない。
私が、使ってあげる側よ。
ばあやがいなくなった“影”を統べるために、少し時間が必要になった。
大学はレポートのみでよかったけど、あの子を見てやろうと思って行ってみた。
相変わらずの根暗だった。
でも、透き通った雰囲気がなぜだか眩しくて、腹が立った。
だから、あの日持っていたマスコットを捨ててやった。
(これで、しばらく大人しくしてるでしょうね)
目立たないように釘を刺す。それだけでよかった。
だけど、あの子は樹様と何かをしているという。
(許せない!)
まずは、樹様と仲良くなって、私と一緒になってもらうの。
そして、あの子の心を抉ってやるの。
泣き縋り許しを請うあの子の手足を、もいでやるのよ。
ああ……。
なんて、楽しい遊びかしら――。
今度こそ、ゴミを捨てるわ。




