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飲めるあたたかさになるまで ――あなたの隣に、いてもいいですか。ずっと――  作者: 蒼宙 つむぎ


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5.Cafe Time with you(22)

22. entrance to hell(地獄への入口へようこそ)


 この後の1か月は、武器や防具、モンスター、地形。

 すべてのアイテムを、この世界とつなげる作業に費やした。


「このプロローグ画面……映画みたい」

 思わず、感嘆の声を漏らした。

 水瀬朔さんのデザインは……完璧だった。

 5人でこれを成せたのは、神レベルとしか言えない。


「なあ……。このモンスターって、空飛べなかったよな。浮いてるけど」

 神崎さんの眉間に1本の皺が寄っている。

「わあ!こいつ飛べてる!面白いね!」

 兄はただ面白がり。

「……」

 神崎さんが額を押さえる。

 カレンさんは天井を見上げた。

 誰も、兄には突っ込まない。



 2か月目、仮のゲームとしてまとめたものをテストプレイして動きを確かめる。

 この時点ではバグが見つかり次第修正を繰り返す。

「わあ!これ、ただの剣なのにAランクの魔物を1撃で倒したぞ!」

「魔剣かよ……」

「……」

 そう、――ひたすら、修正しまくる。



 3か月目、修正したものを再度テストプレイ。

 10人で基本動作を確認し、問題がないかを確認するのだけど……。

 問題が、ありすぎた。



「ログインができない……」

「俺は、セーブしたデータが消えてる……」

「わあ、大変だな。……って!こっちは戦闘中にフリーズした!」


 バグが、その時々でいろいろと起こり始めた。

(なんでなんだろう)

 みんなが疑問に思っていた。


 家でゲームを実際にしてくれている雪ちゃんの状況が気になった。

「雪ちゃんもテストプレイは問題はなさそうですか?哲平さん」

「あ……。雪は問題ないみたいだな。家のサーバー単独なんだ」

「そうなんですね……。複数だと、問題が起きてる、のかな……」

「確かに、ちょっと多すぎる。テストプレイは止めて、確認するべきだろうね」

「……」

 全員が、無表情となり、言葉も出てこない。

(問題がどこにあるのか、わからないのよね……)


 深いため息が、体をさらに重くした。

 でも、地獄のような日々はここが入り口だった。


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