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(ファーブラ・フィクタイズム6)【ペルフェクトゥス・ホノル】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編036/【粋方 恭侍(いきかた きょうじ)サイト0】/ハーフ・デッド・パーティー1

 【恭侍】と【花積】達が話していると、

『・・・お兄ちゃん達・・・

 面白そうな話をしてるね・・・

 わたしも・・・ま・ぜ・て・・・』

 言う声が。

 そこには【花積】の年齢とほぼ変わらない様な少女が。

 【恭侍】は、一瞬、ギョッとなり、

「このガキ・・・

 いつの間に・・・

 どこから入った?」

 と尋ねた。

 【恭侍】もそれなりの修羅場をかいくぐって生きてきた。

 少なくともこんな小学生くらいの女児の気配に気付かないなんてことはあり得ない。

 そう思って警戒していた。

 【花積】は、

「【粋方君】・・・

 この子・・・

 半分、死んでる・・・」

 と言った。

 【恭侍】は、

「・・・何だと?」

 と言うと少女は、

『そうでぇ~す。

 半分、死んでまぁす。

 【半死体】、【半遺体】でぇ~す。

 あの方に仇為す存在はっけぇ~ん。

 お兄ちゃん達、ゲームをしましょう。

 わたしを含む、この都市全体に住む人間の半分を【半死体】に変えました。

 わたし達は、生きるためには、生きている人間に噛みついて半分生きている部分を吸収しないと半日で死んでしまいまぁ~す。

 だから、わたし達はお兄ちゃん達を襲いまぁ~す。

 お兄ちゃん達は噛みつかれると【半死体】になるから、誰か生きている人間を捜して噛みついてね。

 そうしたら、また、生きている状態に戻れるから。

 そうして生き残ってね。

 この状態を何とかしたかったら、わたし達をこんな風にした本体を探してね。

 本体を消滅させたら、わたし達は止まりまぁ~す。

 じゃあ、頑張ってねぇ~。

 って事で襲いまぁす。

 いっただっきまぁ~す』

 と言って襲いかかって来た。

 【恭侍】は少女の顔を蹴り飛ばし、

「腐ってやがる・・・

 こんな真似をするのは【紫乃】の奴か」

 と言った。

 【花積】は、

『恐らく、間接的には関わっているでしょうけど、直接的には、【シュトゥアイトゥアイ様】の命を受けた何者かね?

 たぶんだけどね・・・』

 と言った。

 少女はまたむくりと起きて襲いかかって来る。

 かなり強く蹴り飛ばしたはずなのだが、ダメージは無いようだ。

 たまらず、【恭侍】と【花積】は外に出る。

 外の光景は、

『うあぁぁぁぁぁぁぁ・・・』

『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・』

『だぁぁぁぁぁぁぁ・・・』

『ばぁぁぁぁぁぁぁ・・・』

『やぁあっぁぁぁぁぁぁぁ・・・』

 と言うゾンビを思わせる様な声と、

「こっち来るなバケモンがぁぁぁぁぁっ」

「来ないでぇ~、こっちこないでぇぇっ」

「誰か助けてぇ~」

「怖い怖い怖い・・・」

「うあぁぁぁぁ、どうなってんだぁぁ」

 と言う悲鳴が入り交じっている。

 【半死体】が半分と生きている人間が半分なので地獄絵図が出来上がっている。

 生きている人間は【半死体】に噛みつかれ、【半死体】が生き返り、生きている人間が【半死体】となる。

 今度は逆に襲って居た者が逃げ、逃げていた者が襲うと言う光景が広がる。

 もちろん、生き返っても【半死体】の時などで怪我した部分は消えない。

 傷ついたまま逃げる事になる。

 至る所が血の海になっている。

 【恭侍】は、

「くそったれ・・・

 どうなっていやがるんだ」

 と毒づいた。

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