プロローグ編034/【粋方 恭侍(いきかた きょうじ)サイト0】/【ドゥヴォブォク市場】
【花積】は、続けて、【土木タイプ】の【ラスラスボス】/【ドゥヴォブォク】への足がかりとして、【ドゥヴォブォク市場】を探す事を提案した。
【ドゥヴォブォク市場】とは何か?
まず、それを語る前に【野菜】と【果物】の定義を説明しよう。
【野菜】と【果物】の違い。
それは、主に植物学的な分類、栽培方法、そして食生活での使われ方によって区別される。
農林水産省の定義では、
【野菜】とは主に畑で栽培され、1年以内に収穫される草本性の植物。
【果物(果樹)】とは樹木として2年以上栽培され、実を収穫する木本性の植物。
となる。
この定義に基づいて考えると、一般的に果物と思われている
【イチゴ】、
【スイカ】、
【メロン】、
などは草になるため【野菜】に分類される。
これらは【果実的野菜】とも呼ばれている。
食生活での使われ方としてスーパーなどでは、農林水産省の定義よりも食生活での使われ方を基準に売り場が分けられている。
【野菜】は主に【食事のおかず】として使われるものを指す。
例としては
【トマト】、
【きゅうり】、
等。
【果物】は主に【デザートや嗜好品】として食べられるものを指す。
例としては、
【イチゴ】、
【スイカ】、
【メロン】、
等。
栄養成分の違いとしては、
【果物】はブドウ糖や果糖などの糖質が多く含まれる。
有機酸も果物にのみ含まれる栄養素となる。
【野菜】はセルロースやヘミセルロースといった食物繊維が含まれるが、【果物】には含まれていない。
と言う区別となっている。
その基準とは似て非なる物として、【ドゥヴォブォク】は、
【土】/【畑】で作られた【存在】を【野菜的化体】、
【木】/【樹木】で作られた実の中の【存在】を【果物的化体】、
と呼んでいる。
【野菜的化体】と【果物的化体】は、それぞれ、【出荷】され、【ドゥヴォブォク市場】で売られている。
そう。
【ドゥヴォブォク】とは作り出した身体を売っている珍しいタイプの【ラスラスボス】なのである。
あわよくば、その売られている【土木タイプ】の【ラスラスボス】/【ドゥヴォブォク】の部分を戦力として取り込めないかと言う話をした。
ちなみに、【土木タイプ】の【ラスラスボス】/【ドゥヴォブォク】の本体は、【野菜的化体】と【果物的化体】の方ではない。
【土】/【畑】の様な部分と【木】/【樹木】の様な部分である。
【野菜的化体】と【果物的化体】は本体から分裂した分身に過ぎないと言うのを付け加えておく。
その説明を【花積】がすると、【恭侍】は、
「それ、マジで言ってんのか?
食いもんじゃねぇのか?
野菜や果物じゃねぇの?
食いもんと協力関係って・・・」
と呆れた。
【花積】は、
「相手を食物連鎖の下位だと思わない方が良いわよ。
【土木タイプ】の【ラスラスボス】/【ドゥヴォブォク様】も、また、私達より上位の存在。
私達を殺そうと思ったら瞬殺されてもなんら不思議じゃないのよ。
下等なのはむしろこっちの方。
野菜や果物として見るのは無礼よ。
そこは自覚しておいてね。
【市場】は【市場】でもただの【市場】では無いの。
特別な【市場】なの。
それを間違ったら取り返しの付かない事になるわよ。
格上の存在に対する対応を心がけてね。
格下じゃないのよ。
格上なの。
わかった?」
と注意喚起した。
【恭侍】は、
「わかってるよ。
相手が格上なのは十分承知している。
ちょっと言ってみただけだ」
と言った。
【花積】は、
「発言には気をつけて。
その一言が致命的になることもあるんだから」
と再度、注意した。
【恭侍】は、
「わかった。
俺が悪かった」
と謝罪した。




