↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
(ファーブラ・フィクタイズム6)【ペルフェクトゥス・ホノル】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
12/48

プロローグ編012/第三の【後継者】?2

 【陣技/風来】は、

「なぁ・・・

 お前等、【芦柄 吟侍】って知っているか?」

 と声を掛ける。

 声を掛けられた女の子達は、

「【芦柄 吟侍】?

 ・・・知らなぁ~い」

「私も知らなぁ~い」

「私、知ってる。

 あの【クアンスティータ】を引退に追い込んだ伝説の英雄でしょ?

 1回で良いから抱かれたいって思っていたのよねぇ~」

「あ、私も私も」

 と言う感じで、2人に1人は知っている。

 【吟侍】はそれくらいの認知度だった。

 【陣技/風来】は、

「俺の名前は、【芦柄 陣技】ってんだ。

 この名前が意味するものがわかるか、お前等?」

 と言った。

 女の子達は、

「知らなぁ~い。

 そっくりさんって事?」

「ばかね、名前がそっくりでも意味無いでしょ。

 かたりよ。

 なりすましよきっと」

「そっか、悪い人なんだ。

 人相悪そうだもんね」

「ちょっと近寄って来ないでよね」

 と言った。

 【陣技/風来】は、

「ばぁ~か、違げぇよ。

 この名前は、【芦柄 吟侍】に正式に弟子だって認められたって事だよ。

 【屋号】みてぇなもんだよ。

 俺と仲良くなると、【芦柄 吟侍】と握手くらいさせてやるぜ?

 お前達、ちょっと可愛いから、俺の女にならねぇか?

 ちょっと抱かせろよ。

 良い思いさせてやっからよぉ。

 師匠なんかより、俺の方が夜のテクニックは数段上だぜ。

 昇天させてやっからよぉ~。

 良いだろっ?」

 と言った。

 そこへたまたま通りかかった【恭侍】が、

「おい、あんま、おっさんの評判を落とす事、すんじゃねぇよ。

 おっさんにはちょっと恩があんだ。

 おっさんを悪く言うなら俺が相手になるぜ。

 あのおっさんが、てめぇみてぇなカスを弟子入りさせる訳ねぇだろうが。

 俺にはわかる。

 てめぇはクズだ。

 目が腐ってやがる。

 仮に弟子入りさせたとしてもすぐに破門だ。

 そういやぁ、あのおっさん、破門にした奴が居るって言ってたな。

 あぁ・・・てめぇの事か?

 俺がおっさんでもてめぇは即、破門だな。

 くだらねぇ真似してる暇があるなら少しは修行しろ。

 だから、クビになるんだ、アホが」

 と睨んだ。

 【陣技/風来】は、

「いや・・・

 冗談だよ、冗談・・・

 俺が天下の【芦柄 吟侍】の弟子だった事はねぇよ。

 もし、俺が望めば、最高の弟子になるのは間違いねぇけどな」

 と言った。

 【陣技/風来】は、優しそうな【吟侍】の事は利用しようと思って舐めてかかるが、【恭侍】の様な喧嘩上等の強気の相手にはへりくだるタイプである。

 相手を見て態度をコロッと変える。

 そこも、【吟侍】の後継者として相応しく無い点である。

 【吟侍】が心の修行をしろと言ったのはそこである。

 それをすぐに投げ出した事から【吟侍】は師匠として匙を投げたのである。

 元々、【陣技/風来】を弟子入りさせたのは【吟侍】が冒険でお世話になった恩人に、

「そこを何とか・・・

 助けると思って・・・」

 と頼まれたからであり、【陣技/風来】の才能を認めたからではない。

 そこを一度は認められたと【陣技/風来】は自惚れて考えているのである。

 ボタンの掛け違いはそこから発生している。

 英雄の後継者として全く相応しくない男。

 それが、【吟侍】の許可なく、勝手に【芦柄(あしがら) 陣技(じんぎ)】と名乗る【内藤(ないとう) 風来(ふうらい)】と言う男である。

 この男の根底には悪意が詰まっている。

 英雄になりたいのはちやほやされたいから。

 自分の気にくわない相手はとことん追い詰める。

 強者にはへりくだり、弱者はどこまでも見下す男。

 英雄になる資質は欠片もないクズである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。