プロローグ編011/第三の【後継者】?1
【芦柄 吟侍】は、この世界で、
1人目/運命、宿命に抗う男、【粋方 恭侍】、
2人目/正体を隠している造物主、【深慎 奏多】、
と言う2人の後継者を見い出した。
3人目?として自ら手を上げたのが、【芦柄 陣技】を名乗る【内藤 風来】と言う男だった。
【芦柄 陣技】と言う名前は、【芦柄 吟侍】のアナグラムで作った名前である。
【吟侍】に強い憧れを持つ、【陣技/風来】は、
「先生、お荷物お持ちします」
と言って、【吟侍】につきまとう。
【吟侍】は、
「いや、良いよ。
軽いし・・・
それより、【風来君】、君には無理だって言ったじゃないか」
と言った。
【陣技/風来】は、
「【内藤 風来】では無く、【芦柄 陣技】とお呼び下さい、先生。
先生に憧れて、【芦柄 吟侍】のアナグラムで作った名前です。
これからは、【陣技】と名乗りますので。
先生の正統後継者として」
と言った。
【吟侍】は、
「君も確かに【世界創成】の力を持つ事に成功している。
でもね・・・
おいらにはわかるんだ。
君の瞳には暗い【闇】が宿っている。
【光】を求めて行動しても君は必ず、【闇】に堕ちる。
だから、【世界創成】の力は封印させてもらったんだ。
この力は邪な事に使っちゃ駄目なんだ。
破滅を呼ぶから。
だから、心の修行をするために、【聖殿寺】を紹介したんだ。
だけど、君は三日と持たず、【寺】を出てしまった。
【聖殿寺】の方でも君の行動は目に余り、手に負えないとの判断が下された。
【聖殿寺】で9つ目だ。
君はその全てを拒絶した。
君はおいらの手にも余る。
別の道を探すんだ。
おいらの【後継者】の道は向いていない。
諦めろ」
と言った。
【陣技/風来】は、
「俺は、先生の指導を直接受けたいんです。
一生のお願いです。
頼みますから」
と言うと、【吟侍】は、
「一生のお願いとやらは10個以上あるのか?
【聖殿寺】の時で14個目だったか?
これで最後だと言っただろう。
それをあっさりと逃げ出した。
すぐ逃げる者においらの【後継者】は務まらないよ。
途中で必ず破滅する。
悪いことは言わない。
止めておけ。
君はおいらのやった君の言うところの【偉業】を簡単に得たいと思っているだけだ。
そんな下心がダダ洩れの状態でおいらにどうしろって言うんだ?
技術の方は確かに少しは見所がある様だったが、心の方が全くついて行っていない。
この先に進みたかったら、心を磨けと言っただろ?
それが出来なきゃ、無理なんだよ。
はっきり言う。
心の才能が無い。
心が付いて行かなければ、同じ才能や君より劣る才能の者にも必ず追い抜かれる。
その時、君は【闇に堕ちる】。
一度は弟子として受け入れたおいらに君を討たせないでくれ。
闇に堕ちた君は辺りに不幸をばらまく存在になる。
それがわかるから何度も止めておけと言っている。
それと、【芦柄 陣技】だっけ?
その名前を名乗るの止めてくれるか?
正直、迷惑だ」
と突っぱねた。
【陣技/風来】は、
「何でだよ?
こんなに頼んでいるのに。
何で認めてくれないんだよ?
あんたから学びたいって言っているだけだろ?」
と激高した。
【吟侍】は、
「すぐキレるな、君は・・・
おいらはこれから【最強の世界】での【後継者】を探しに行かなきゃならない。
君にかまっている暇は無いんだ。
【最強の世界】では君はすぐ死ぬ。
付いてこられるのは迷惑だ」
と突っぱねた。
「ふざけんなよ、ぶっ殺す・・・」
と言って【吟侍】に突っかかって行ったがあっさりと撃退され、
「生まれ変わって出直して来い。
引退したおいらにこんなに簡単にあしらわれる様なら全く才能は無いよ。
歪んだ心では真の頂には行けない。
その近辺にすらたどり着かない。
本当に強い者は儚さを知る。
それを理解出来ない者には絶対に行けない【深域】だ。
当然、この世界でも君は通じない。
立ち直れない挫折と破滅が待っているだけだ。
命が惜しいなら諦めろ。
諦める事が最善だ。
わかったな?」
と言われた。
そして、【吟侍】は去っていった。
残された【陣技/風来】は、
「ちっくしょぉぉぉぉぉぉっ。
俺を破門にしたこと、絶対に後悔させてやっからなぁぁぁぁぁ。
クソ野郎がぁぁぁぁぁっ」
と言った。
【吟侍】も万能ではない。
彼の【負の遺産】が誕生した瞬間だった。




