プロローグ編013/【真邪悪(まやお)】誕生
【陣技/風来】は何とか、【吟侍】に封印された【世界創成】の力を取り戻そうとしていた。
この力さえあれば、【吟侍】の弟子で【後継者】であるという信憑性が付くからだ。
【吟侍】の【後継者】を【かたる】上で、必要不可欠な物であると考えていた。
その力があれば・・・
【陣技/風来】は、悪だくみをする。
【吟侍】は見誤っていた。
【陣技/風来】の邪悪性を。
この男は、【悪】と手を結び、【悪】を取り込む事で【世界】を破滅させる方向に行動する【存在】であると言う事をだ。
この男は、【悪】を取り込む事により、【地球】で言う所の【悪魔】や【鬼】の様に、【成長】する。
それを【真邪悪】と呼称する。
【真邪悪】の特性は、【吟侍】から得た、【世界創成】の様な【力】を持つと言う事。
【陣技/風来】が【吟侍】からレクチャーを受けて身につけた【世界創成】は、
【肉核/ボディー・コア】、
【霊核/エーテル・コア】、
【精神核/アストラル・コア】、
【気核/オーラ・コア】、
【異能核/アビリティー・コア】、
【生命核/ライフ・コア】、
【経験核/レベル・コア】、
の7つの【核/コア】を混ぜる事で存在を創り出すとされている【世界】となっている。
【真邪悪】となった【陣技/風来】はこの【力】を持って、【増殖】出来るのだ。
【真邪悪】/【陣技/風来】は、この力を配下となる他の【真邪悪】に与える事と引き替えに【絶対服従】の権利を得る。
【真邪悪】を増やす事によって、【真祖】である【陣技/風来】は力を増す。
【世界創成】の力を邪悪な事に使う。
こうして、【栄光の吟侍】から暗い【影の部分】が生まれたのである。
【悪】を騙して喰らい、力を付けていく【陣技/風来】。
【陣技/風来】は、
『ふっふふふ・・・
どんどん、力が増して行くのを感じる・・・
すげぇ・・・
すげぇぞ・・・これは・・・
いや、威厳というものがある・・・
こういうしゃべり方はいかんな。
もっと、威厳のあるしゃべり方をしないと・・・
俺・・・いや・・・我は絶対悪、【真邪悪】の祖。
【芦柄 吟侍】・・・
我を拒絶した事・・・
後悔させてやる。
我は悪意をばらまく・・・
ふっふふふふふ・・・』
と粋がったが、【陣技/風来】は、失念していた。
この世界にも、【クアンスティータ】の【後継】/【クアンシリーズ】と言う存在?が居ると言う事を。
【クアンディテル】と言う存在?が。
幸い?、この世界での【吟侍】の【後継】である、
【粋方 恭侍】、
【深慎 奏多】、
の2名は、【クアンディテル】と縁がほぼ、無い。
【吟侍】の【後継者】であれば、【クアンスティータ】の【後継者】である【クアンシリーズ】からの見えない【加護】を受け、【邪悪】な存在はその存在意義を失う事になる。
だが、【恭侍】と【奏多】はその性質上、【吟侍】の【後継】であっても他の【世界】の【後継者】と違い、【加護】が受けにくい立場になっている。
それは、【恭侍】は元悪党、
【奏多】は他の【ラスラスボス】から分離した存在?
であると言う事が強く影響している。
そのため、今のなお、強く【クアンスティータ】の加護を受けている【吟侍】さえ、この【世界】を留守にすれば、【恭侍】と【奏多】だけでは、【クアンシリーズ】の【加護】/【保護】は受けにくく、【悪】がまかり通る状況を作りやすいと言う事になっている。
ただし、余り派手に動けば、【クアンディテル】の目に止まる。
そうなったら、【クアンシリーズ】の【自動防御】である【悪意のある者】、【クアンシリーズ】に【悪意】をぶつける者を自動排除する力で淘汰されるだろう。
【真邪悪】/【陣技/風来】は、【クアンディテル】に見つからない範囲で、【悪事】を企てる事にしたのだった。
自分より強い者の脅威には敏感な【真邪悪】/【陣技/風来】は、【クアンディテル】の事を【クアンディテル】よりも先に察し、闇に潜む事を選んだ。
どうひっくり返っても【クアンディテル】には足下にも及ばないのはわかりきっている。
だから、目立たない様に悪事を積み重ね、強くなっていく事を選んだのだった。
もう、完全に【闇堕ち】しているのは間違いない。
【真邪悪】/【陣技/風来】は、
『良いか、我しもべ共。
【Qシリーズ】だけは避けよ。
それ以外であれば、何もしても良い。
そして、悪行を積み、我の力を高めよ。
それが我のしもべとなった者の責務だ。
良いな。
我を強くしろ。
そのため、世に不幸をばらまけ。
我に絶対の力を』
と言った。
【吟侍】や【恭侍】に【後継者】失格の烙印を押された【小者】はここには居ない。
邪悪に染まった悪の権化と化した【最悪の真邪悪】がここに誕生したのだった。
『ふははははは。
気持ちよいぞ。
もっと我に快楽を』
と気に入った女性を【真邪悪】に変えて性の快楽を楽しむ【真邪悪】/【陣技/風来】。
男は兵隊として【闇の力】を高めるために馬車馬の様に働かせている。
女は自分の欲望のはけ口のため、
男は奴隷の様に、自分の悪事を広めるため、
にそれぞれ使っていた。
男の【真邪悪】には戦闘面での強化をしている。
女の【真邪悪】には、男の【真邪悪】に対する命令権を与えている。
つまり、上位から考えると、
【真邪悪】/【陣技/風来】、
【女の真邪悪】、
【男の真邪悪】、
となっている。
下位の【真邪悪】は上位の【真邪悪】に絶対服従。
女の【真邪悪】は【真邪悪】/【陣技/風来】から受ける【セクハラ】、【パワハラ】の鬱憤を男の【真邪悪】を痛ぶる事で発散する。
そう言う図式が出来上がっていた。
歪なヒエラルキーが【真邪悪】を支配している。
それを統率しているのが【真邪悪】/【陣技/風来】である。
男の【真邪悪】は女の【真邪悪】や【真邪悪】/【陣技/風来】からの【虐待】の鬱憤を他の存在に向ける。
こうして、邪悪な行いの方程式が完成していた。




