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VRMMOぐだぐだプレイ記  作者: 兼乃木


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244プレイ目 シャクナ

 ドワーフの国でスライム先生と数日ほど遊んでしまったが、周年イベントのプレゼントボックスはたくさん手に入ったので切り上げて来た。


 (もみじ)が今いるのはエルフの国の南東の港街シャクナである。

 検証クランがまとめたボス素材の性能リストを見ていて欲しくなったスキルがあったのだ。


 防具を新調する予定だったが、欲しいスキルは武器用である。

 でも双剣には相性が良いし、早めに手に入れたくなったのだから仕方がない。


 1発でも多く殴りたいから双剣を使ってんだよ!と言い出す性格から分かる通り、椛は防具より武器を優先して作るタイプなのだ。


 それにこのスキルは一定時間、攻撃に固定ダメージを上乗せする効果がある。手数の多い双剣が1番活かせるスキルと言える。

 物理攻撃耐性がゴーレム並みのくせに魔法攻撃耐性も高かったどこぞのクソボスにだって効果的だ。


 あんな所、2度と行かないけど。


 ログインした直後にゼロイスに建てた自宅を出て、神殿の転移(ゲート)でシャクナの街へ。

 商店街に向かって食堂に入った椛は、満腹度のためにも食事を注文した。


 住民NPCたちがこぞって褒める店で、特に煮込み料理は肉も魚も野菜も美味い。

 椛は煮込みハンバーグがお気に入りだ。


 いつもは部屋で適当にサンドイッチなどで満腹度を満たしてしまう椛だが、空腹のまま店に来てしまうくらいだ。


 食堂のおばちゃんがメニューを届けてくれた。エルフの英雄に認められた証の腕章があるので、エルフのおばちゃんは愛想が良い。


 ついでにおばちゃんだが、エルフなのでかなりの美女である。おばちゃんだと思っているが、実はおばあちゃんかもしれない。


 聞いてはいけないので、おばちゃんと呼んでいるのだ。


 そして煮込みハンバーグを食べる。

 しばらく通いたい美味しさだが、武器用のボス素材なので防具用に比べたらそこまで数が必要になる訳ではない。


 2、3日で次の目的地に移動する予定だった。






 目的のエリアボスは危険度Dで推奨レベル60なので、レベル70になっている椛たちには物足りないくらいの相手だ。

 だが新メンバーの召喚獣たちの育成をしやすいので、交代でレベル上げをした。


 シルヴェストルと豆電球狸は魔法アタッカーだが、ブルーバットは超音波でデバフを与えながら物理攻撃主体で戦うスタイルだった。


「もこっちのデバフとは種類が違うね。攻撃力低下とか、入れば強い…」


 夢羊のもこっちは状態異常がメインだが、ブルーバットのコモリ君はステータス低下が多い。

 入れば強いのだが、耐性で弾かれる確率も高い。なかなか使いどころが難しい問題である。


 検証クランも、そういう耐性に関する検証はあまり進んでいない。調べる対象が多すぎて終わらないらしい。

 検証好きだから「無限に遊べる!」と喜んでいるメンバーがいるとかいないとか…


 頑張って欲しいものだ。


 休憩を取って、レベルアップで覚えたスキルや魔法を見比べる。

 召喚獣専用のスキルブックを買って、何か覚えさせたほうが良いかもしれない。


 特定の場面でしか出番がないのは可哀想だし。


「スキルブック…転職費も必要だし、やっぱり次は花蜜集めてグルメオークションかな」


 グルメが目的ではない。

 金策のためなのだ。


 行くのなら楽しみたいけど。


「グルメオークション…料理人たちって、それに出品して稼ぐ想定だよね。じゃなかったらグルメ特化のオークションなんて必要なさそうだし…」


 普通のオークションに『品質10の最高級』と肩書きが付いていても、カレーライスとかラーメンは出せない…世界観の前に、ギャグかな?と思えて駄目だった。


 ゲームだし、食べ物は賞味期限もなく出来立てのままだし、レトロゲームなら気にしない設定だろうけど、シュールである。


 椛だってそれはどうなんだと思うラインだからこそ、グルメオークションと限定しているのだろう。

 グルメオークションという名前がギャグっぽいのは仕方がない。存在がギャグならシュールさも薄れるだろう。


 生産職の事情は良く知らないが、トップ生産職たちはオークションで一攫千金が狙えるようになっていないのだろうか。

 椛の知り合いはエンジョイ勢が多いので、まだ届かないっぽいけど。


「そうだ。品質10のお酒!酒造クランがアルヴィーナ王国にいるって話だった!ビールでも良いから買わせてもらおう」


 酒呑みNPCたちがきっと食いつく。いや呑みつく?だろう。

 特にドワーフたちは酒好き設定のある種族だった。迂闊に出したら飲み尽くされるだろうけど、好感度アップ間違いない。


 好感度を上げたいドワーフの知り合いはいないから、椛が個人的に呑みたいだけだが。


「酒のツマミ…肉料理専門クランで作ってもらおう。美味しいお肉を捕獲しなくては!」


 ついアルヴィーナ王国に直行しかけたが、メモを取りながら思い出す。

 その前に花蜜採取してグルメオークションで金策して、上位職になるのだ。そして召喚獣たちの見た目装備も注文したい。


 …ちょっと前に思ったはずなのに、また忘れそうになってしまった。

 

「というか、武器はどのタイミングで作ってもらおう…追加素材…迷宮都市…迷宮、都市…!」


 忘れきってた!とメモに迷宮都市と書きなぐった椛だった。

 





 スライム先生にもらったプレゼントボックスが大量にあるため、開封が追いついていなかった。


 システム的にアイテムポーチ内で開封しても良いじゃない…と思う虚無作業であり、召喚獣たちに手伝ってもらうお楽しみタイムでもある。


 面倒臭いが可愛い。

 1箱ずつ開ける仕様は賛否両論だ。


 タグが「パンダが器用に開ける姿が可愛い!」と動画を送りつけて来たので、召喚士以外にも春が来ていた。

 まだパンダと契約できるレベルの者は少数派らしいけど。


 妖狐にゃんももちろん開けられるが、可愛いと思うかは人による。


 椛のところの天狐(てんこ)は「妾のフィギュア!」と椛以上に目の色を変えて開封していた。

 他の人の妖狐にゃんもこんな感じらしい。


 椛は自宅でアイテムポーチからプレゼントボックスを出す作業をし、ミルクやブルーに手伝ってもらって開封している。

 鬼気迫る天狐が開けまくっているので、中身を取り出して仕分けばかりしているが。


 それでも天使フィギュアや小妖精フィギュアが出ると、同族だからと特別な反応をしてくれる。それだけで可愛い。


「妾…本当に入っているのかにゃ…」

「シークレットなんて当たらないよ。去年のミーティアぬいぐるみも出なかったし」


 椛は当たらなかったが、そういえばロウガイが当てていた。

 そのうちロウガイが家を建てたら見せてもらいに行きたいものだ。外では出せないから。


「シルエットだけでは、妾と思わせて別の妖狐かもしれないにゃ!」

「妖狐って基本的に大人の姿じゃないの?」


 銀狼の流星(りゅうせい)のような例外もあるが、子供バージョンがたくさんいるようなものではないと思う。

 妖怪なんてヤマト国に行けないから、さっぱり分からないけど。


 ついでに普通の妖狐の子供のほうが可愛い気がする。天狐がうるさいから言わないが。


「あ、1等のミーティアだ!全然出ないから諦めかけてたよ!」

「ミーティアなんてどうでもいいにゃあ!」

「わたしは妖狐のほうがどうでもいい…」


 もふもふしてないミーティアとか魅力半減では?と思っていたが、もふもふしていないフィギュアでも可愛い。造形が可愛いので当たり前すぎる事実だった。


「家具も買いたいな…フィギュアを並べる棚…コレクションケースだっけ?」


 家具もこだわり出すと金が万単位で消えて行くコンテンツである。

 つまり金策が急務なのだ。


 椛の自宅はまだ、余っていたクリスマス家具を並べた部屋以外はガランとしていた。

 ハロウィン家具もイースター家具も、天使のお家みたいな外観には合う気もするが、あんまり並べたいデザインではなかった。


 可愛いのだが、10代の女の子向けすぎた。


 でも可愛いフィギュアには合うかもしれない…と思うのだが、好みじゃないので使う日は来ないだろう。






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― 新着の感想 ―
>召喚獣専用のスキルブック せっかく帝都レイルの居心地改善したんだし、椛の場合またいつ出入り厳しくなるか分からないから結構優先度高めな気がする でも上級職になってみて運用変わる可能性も考えると転職が先…
家具の選択肢からなぜか紅白家具が消えたw何でだろう
グルメオークションで金策して、そのままグルメの街でおいしいもの食べてなくなりそうな気がする。
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