ロレスとの再会と正体
しかし倒したと思った兵の中にまだ息があるやつがいて起き上がった。
そいつは俺を狙って矢を撃とうとした。
その時
「はっ!」
聞き覚えのある叫び声が聞こえた。
そして光の弾が飛んできて弓兵を倒した。
「ロレス!」
何とそこにいたのはロレスだったのだ。
「ロレスなのか? どうしてここへ!」
「剣に発信機を付けておいたんです」
「でも君は俺に去ってくれって」
「すみません!」
「え!」
「あんなひどい事を言ってすみませんでした! お詫びをしたかったんです。バッツさんの考えは間違いじゃありません。私をここに置いてください」
ローランドは言った。
「ふーん、君が話に聞いてたロレスか。すごく清潔感あるね。バッツが女っぽいと言っていたけど」
ちょっとロレスは戸惑った仕草を見せている。
「ああ、そいつ人見知りなんですよ」
「聞いてた通り動きが女っぽいね」
「まあいいや。食料を奪還出来たし話は帰ってからにしよう」
俺達が帰ってくると町の皆は大喝采した。
「取り戻してくれたんですね」
「ロレス君に色々話特にバッツはあるだろうし宿に泊まるか」
「あ、あの、僕とバッツさんを同部屋にして下さい」
でその通り相部屋になった。
「今日は戦いの後だし店の準備はなし。ゆっくりしててくれ」
で俺達は二人だけになった。
「まさかお前が来るとはね。俺嫌われてると思ってたよ」
「すみません」
「な、泣きそうになっちゃだめだよ男なんだから。何か訳があったとか」
「はい、前にも言いましたがラビシアンさんは工作をしてバッツさんを追い出そうとしてたんです。それを伝えに来て僕も危険だから逃げました」
「あーそうなんだ。君が言うなら本当なんだね。実は魔王軍の手下がラビシアンが内通してるって」
「それもどうも本当みたいなんです」
「どうなってるの?」
「ラビシアンさんが言いました」
回想
「あいつはいい奴だが、とんでもない力を持ってる。いずれ凄い存在になり敵になる。ならば嵌めて追い出しあまつさえ殺し」
「おいおいやりすぎだよ」
回想終わり
「俺嫌われてたんだ」
「存在の大きさを妬んでるみたいなんです」
「魔力はすごく多い。だからレインボーメーカーは俺だけが使えるんだ。あと解読能力とテレパシーも」
「テレパシーって相手の心分かるんですよね。僕の心読めますか」
「うーん今は読めない」
「そうですか……」
ロレスは立った。
「コーヒー入れます。あっ!」
椅子に足をガンとぶつけた。
「大丈夫」
「いたい、ううーん」
「ほら男なんだから鳴き声出さない。これで冷やして」
「優しいんですね」
「何か調子狂うね」
そして俺はいきさつを話した。
「図々しいですが僕を同行させてください」
「ああ」
「あんなこと言って……」
「いや俺が悪い」
「先輩を逃がしたかったんです。ラビシアンさんの陰謀から」
「じゃあ君はわざと憎まれ役に?」
ロレスは黙った。
何だこの緊張感。
ロレスはおもむろに被り物を外す。
「あっ!」
そこには美しい青の長い髪があった。
「お、おおお、女!?」




