成長した宝石
兵達は襲い掛かって来た。
体勢が整わない。
俺は迎え撃とうとパンチを出したが避けられた。
四人の兵が周りを囲むように襲い掛かる。
そいつらは俺になぐりかかろうとするのではなく皆で押さえにかかったんだ。
俺は両手を掴まれもう一人に背後、もう一人に足を掴まれた。
「やれ今だ!」
魔法使いが呪文を唱えると火の玉が押さえられた俺に炸裂した。
「うわあ」
「やれやれ!」
さらに矢が二本上半身に突き刺さった。
「バッツ!」
「動くな! 動くとこの小僧の命はないぞ」
「皆さん攻撃してください! 俺の事は構わず!」
「……」
「俺が宝石を落としたのが悪いんです」
「気にするな。俺だって落とし物しょっちゅうしてるからさ」
「カミュさん……」
「動くな! まずカミュ達からこのガキを盾に殺す」
「止めろ! やるんなら俺をやれ!」
しかし俺は鞭で叩かれた。
「良しやれ」
ギガントとマキシマーさんに矢が突き刺さった。
「止めてくれ」
「このガキをひもで縛れ」
俺は紐でがちがちに縛られた。
「さてと、次はカミュとローランドだ」
「待てっ!」
そこに入って来たのはあの少年と親らしき中年だった。
「お兄ちゃん! 僕は迷子だったんだ。宝石を売るなんて出来ないこれ受け取って。お兄ちゃんは僕に宝石をくれたんです!」
「何だって!」
「何だあのガキは。おい捉えろ」
「そうは行くか」
カミュさんは素早く子供をかばった。
そして戸惑っている俺の周りの兵に頭突きと体当たりを食らわせた。
「バッツ!」
ローランドさんは超正確な射撃で俺の紐だけを撃ち抜いた。
さらに周りの兵も倒した。
「お兄ちゃん!」
子供は俺に宝石を投げた。
「良し、えっ!」
宝石が輝きだした。
「これ使えるのか?」
俺はセットした。
すると柄も輝きだした。
さらに俺の体も。
マキシマーさんは言った。
「もしかしてバッツの心に反応して光パワーアップした?」
「レインボーパワーがアップしてる。ハイパーレインボーマーカーだ!」
遥かにパワーアップした光線が放たれ十人以上の兵を巻き沿いにした。
さらにチャンスとばかりギガントは火の玉を噴きローランドさんの銃も炸裂した。
カミュさんは叫んだ。
「覇王改斬」
これで六人は兵が吹っ飛んだ。
「家の息子をありがとうございます」
「バッツ、お前……疑ってすまなかった!」
「いえ」
「でも宝石がパワーアップしたのは」
「恐らくバッツの心に反応したんでしょう」




