迷いと宝石
次の日
俺達は材料の買い出しに行った。
ローランドさんは俺に聞いた。
「なあバッツ、お前女の知り合いか友達いない?」
「え?」
「ほら、俺達男だけでむさくるしいじゃないか。女を入れようかと思ってさ」
「すみませんいません。でも女っぽい男は知ってます」
「え?」
「僕が追い出されたパーティの後輩のロレスは少しなよっとして肌が凄い綺麗で声も女性みたいでしたね。と言うかいい匂いもしました」
「おいおい気持ち悪くないか?」
「すみません。何か香水の匂いがしてたな」
ロレス……今頃どうしてるんだ……
俺は回想した。
「バッツさん、無理しないで、お願い……」
あいつしばしば女みたいな言葉使うよな。
話しながら店に着いた。
ところが値札を見て驚愕した。
「えっ! 何この値段」
店員は説明した。
「魔王軍に材料を略奪されて値が上がっているんです」
ローランドさんは言った。
「他の店でも同様だろうな」
そこへ外で悲鳴が聞こえた
「何だ?」
女性が魔王軍と思わしき奴らに襲われている。
「待て!」
「何だあ?」
「ん? こいつ勇者カミュじゃ」
一人は怯えたが、もう一人はいきり立った。
「カミュだろうと何だろうとやってやるぜ」
マキシマーさんはローランドさんを制した。
「街中で飛び道具を使うのは良くない。ここは俺とカミュでやる」
二人は念のため剣も出さずパンチで三人を倒した。
マキシマーさんは兵の胸倉を掴んだ。
「アジトはどこだ?」
「あっあっちです」
「良し、食料を取り返しに行こう。バッツは準備良いか?」
「すみません。宝石のチャージがもう少しかかります」
「そうか。じゃあチャージしてレインボーメーカーを使えるようになってから来てくれ」
「分かりました」
あと二時間はかかる。
カミュさん達は簡単にやられないだろうけど。
そして二時間後俺は後を追って出発した。
すると俺の特殊能力であるテレパシーが反応した。
「お腹がすいた……」
方向を変え別の道へ行くと倒れそうな少年がいた。
「大丈夫かい!」
「お、お腹減った」
「このパンを食べろ」
「ありがとう」
「お金はあるか?」
「全然ないんです」
「分かった、この宝石を売るんだ」
「えっ!」
「良いから」
俺はチャージした宝石を渡して先を急いだ。
後悔はない。
また無茶しちゃった。
街はずれのアジトに着くと扉が開いたままだ。
かなり激しく戦っていた。
ギガントが大暴れしていた。
カミュさんは言った。
「バッツ! いいタイミングだ、レインボーメーカーだ」
「宝石落としました」
「な!」
「すみません」
すると悪人たちの狙いが一斉に俺に向いた。
「あのガキは一番弱いぞ!」
「ぐあ!」
対応しきれず俺は袋叩きにされ掴まった。




