マッキラーの暴挙とローランド
ところが、である。
「くっくっく」
伏兵が後方から七人現れた。
「ぐっ!」
「お前はかなりの力を持っているから要注意として兵を多く割いた方が良いとラビシアンも言っていた」
「あいつが……」
レインボーメーカーは勿論一日一発しか出せない。
素手で七人相手をするのは無理に近い。
後さっき火を掴んで右手が焼けているんだ。
「スベルさん、逃げて下さい」
「何を言う。儂もここを守る」
「私も覚悟は出来ています」
ロレインも店を背に立ちはだかった。
そこへ銃弾が飛び、馬車や炊き出し一式をかすめた。
「魔導銃を使える兵?」
「そうだ。俺は銃使いマッキラー。お前は死んでもここを守るとか言うんだろうが、俺には簡単に人間も馬車も炊き出しのセットも撃てる。お前が動くより早く」
「止めろ! 殺すんなら俺を殺せ!」
兵達は俺を捕えて殴った。
「そのじじいも捕らえろ」
奴らはスベルさんも殴った。
「止めろ!」
マッキラーは言った。
「おっそうだ。お前がその炊き出しの台を破壊したらお前ら助けてやるよ」
「なっ!」
そ、そんな事。
そりゃ人の命と物を比べるのはあれだけど、あの店はスベルさんの命なんだ。
俺が判断出来る事じゃ。
「さっさと壊せ」
「スベルさん!」
スベルさんは迷いがなかった。
「物が人の命より大事なわけないだろう。さっさと壊せ」
「あーつまらんからやっぱお前殴るわ。じじいを殴れ」
「ぐあ!」
マッキラーはさらに凶悪な顔になった。
「お前らがもっと悩むと思ったんだが、そうだ!」
と言い兵はロレインを掴んだ。
そしてマッキラーが引っぱたいた。
「この女をおたふく風みたいになるまで殴る。それが嫌ならじじいが死ぬか選べ」
「儂を殺せ」
ロレインは叫んだ。
「スベルさん!」
ドンと銃声がこだまし、スベルさんは右足を撃たれた。
「ぐあ」
マッキラーは言う。
「おい。ひょっとしてこの娘の前でかっこつけてんのか? 癇に障ったから娘を殴るわ」
兵はロレインに往復ビンダをした。
「やめろ!」
「動くなよ。動いたらまずじじいから撃つぞ。さてこの娘をさんざん殴ったら今度は体で楽しませてもらうか。俺達全員でな」
「止めろ‼」
俺の叫びが届いた時銃声が届いた。
「え?」
「いい加減にしろよくそ野郎」
「ローランドさん!」
「あいつも銃を!」
「ここまで卑劣な銃の使い方見たの初めてだわ。駄目だこいつ殺しちゃっていいか?」
「お前も銃使いか。俺も名だたる銃士だがな」
二人は向かい合い撃った。
しかし腕がまるで違った。
マッキラーが銃を抜いた瞬間、腕とわき腹を撃たれていた。
「相手が悪すぎだな。おいバッツこいつ蜂の巣にしていいか」
そこへギガントが来た。
パンチと爪で兵をなぎ倒す。
マキシマーさんは俺を捕えた兵を倒した。
俺も暴れ出して兵達を殴った。
そして渾身の一発をマッキラーに浴びせた。




