信頼
ローランドは二丁拳銃をロングホーン・イエティに連射していた。
先程は角で防がれた為、腹部から下付近を集中的に狙った。
ところが白い毛で魔導銃の銃弾ははじき返された。
「どう言う事だ、あいつの毛はまるで鋼だ」
マキシマーは言った。
「毛の一本一本が恐ろしく硬い金属の様な材質だ」
「くそ」
さらにローランドは連射したが簡単にはじき返された。
「ストロングショット!」
ローランドはエネルギーを溜めた大きな弾を発射したがこれも効かない。
「埒が明かない、ならば」
「どうする気だ?」
「狙いを絞って奴の毛の隙間を狙う」
「それは並みの技量で出来る芸当じゃ」
「行くぞ!」
集中に集中して毛の隙間を狙いすましローランドは銃を撃った。
ところが、確かに毛の隙間の肉に当たった弾はゴムの様にはじき返された。
「え?」
指揮の兵が言った。
「くくく、ロングホーンイエティは毛は鋼鉄より硬く肉はどんな衝撃も跳ね返す弾性素材で出来てるのさ」
「じゃあこいつは生物兵器? 自然の生き物じゃないのか」
「そうだ。魔法力を持った奴に協力させて兵器として作ったのさ」
「じゃあもしかしてスベルさんとかも協力させられたのか」
「だからあんなに気にしてたのか」
「ああ、脅しても聞かない奴は妻子を人質にして脅したりしてな」
別の兵が言った。
「ところでカミュって奴は一人だが大丈夫か?」
「あいつには何か考えがあるんだ。だからそれを信じる」
マキシマーは言った。
「しかし奴を倒すには接近戦しかないのか。仕方ない」
マキシマーは突進しロングホーン・イエティに掴みかかった。
激しい力比べとなった。
「いくら貴様が力自慢でもそいつに勝てるかな?」
マキシマーはパンチを何発も食らわせる。
「他の町民を凍らせてやれ」
ロングホーン・イエティは向きを変え逃げ遅れた人々に冷気を浴びせようとした。
「いかん!」
とっさにマキシマーは手で防いだが右手にまともに冷気を食らい凍ってしまった。
「マキシマー!」
しかしマキシマーはとっさにロングホーン・イエティを後ろから羽交い絞めにした。
「ギガント! 俺に構わずやれ!」
「ギギ……」
「やるんだ!」
「グ、グアア!」
ギガントは火ではなく冷気を吐き出した。
「馬鹿め! 冷気でロングホーン・イエティに勝てるか!」
「ギガント! お前の力なら出来る!」
ギガントの冷気とロングホーン・イエティの冷気が衝突した。
ギガントの冷気が押し始めた。
「ググ!」
遂にロングホーン・イエティは氷漬けになった。
そこにマキシマーのパンチとローランドのストロングショットが炸裂した。




