本当の痛みと怒り
「お前の技程度の力はこっちも持っているんだ」
プランは余裕のあるところを見せた。
カミュはぼろぼろの体で言った。
「これでいい」
「何?」
「貴様の技あえて受けさせてもらった」
「どう言う事だ?」
「貧民達の痛みを知り、そしてお前にぶつける為だ」
「ふ、ふん、避けられなかっただけじゃないのか?」
しかしさらにカミュは構えなおした。
「はあ……」
「何だ?」
刃に激しいエネルギーが集まる。
超弩覇王開斬よりさらに大きい。
ランティバスは震えた。
「ま、まさかさっきより上の技が!」
プランも体にびりびりと感じていた。
「くらえ!」
カミュの刃から先程より大きな光と衝撃が発せられる。
「超弩覇王開斬・二!」
「二だと!」
プランだけでなくランティバスも巻き込むほどの光と爆発が起きた。
辺りに煙が舞う。
地面が形が変わる。
煙の中からプランは姿を現した。
「とてつもない威力だな。今のもわざと外したのか?」
「ご想像にお任せする」
「私はまだ切り合う体力は十分に残っている。お前はもうないんじゃないか?」
「……」
「はっ!」
今度はプランの方から切りかかり押し始めた。
カミュの勢いが疲れで落ちている。
「どうした? 怒りをぶつけるんじゃなかったのか?」
「くっ!」
「超弩覇王開斬、さらに二まであるとはな。まともに食らえば危なかったろう。お前が外さなければな」
「俺もお前の技全て受けた」
「何? 何故だ」
「言ったろう。怒りを見せる為だと。殺されたり凍らされた貧民たちの怒りと痛みを知りお前らにぶつける為だ」
「我々はあんな奴らの痛みなど知らん」
二人の切り合いは続くがカミュは押されていた。
「くっ!」
突如ランティバスは乱入し後ろからカミュの腰を刺した。
「ぐあ!」
「やってしまいましょう」
「我々二人を舐めてくれたお礼だ」
カミュはプランの攻撃で剣を落とした。
ランティバスは勝ち誇った。
「これで終わりだ」
ところがカミュは左手でランティバスの剣を握った。
「な!」
「……」
そして返す刀で三メートル以上殴り飛ばした。
「馬鹿な!」
プランはあまりの驚きに反応できなかった。
カミュはランティバスを捕まえ何発も殴った。
「あぐ」
「ランティバス!」
プランは切りかかったが次の瞬間、拳で剣は折られ腹を貫かれていた。
「あ、あぐ」
「……」
「まさかこれほどとは、何故大技を外した」
「お前らには大技でなく直接痛みと怒りをぶつけたかった」
「う……」
プランは崩れ落ちた。
「命だけは助けてやる」




