カミュが一人で戦う理由
今回はバッツ視点で書けない為三人称になります。
カミュと二人はにらみ合い対峙した。
隊長格は言った。
「私の名はプラン・イグノーラ」
続いて副隊長格が言った。
「俺の名はランティバス」
カミュは何も返さなかった。
プランは聞いた。
「一つ聞きたい事がある」
「何だ?」
「何故仲間三人を全員あっちにやった? もう一人ぐらいこっちに付ければいいんじゃないか?」
ランティバスは続いて聞いた。
「何だもしかして『お前らの相手は俺一人でも十分だ』などと言うかっこ付けか? 今から仲間にこっちに来てもらった方が良いんじゃないか?」
「……そんな理由じゃない」
「じゃあ、何だ?」
「教えてやる。俺はブチ切れた姿を仲間や他の人に見せたくないんだ」
「はあ?」
「俺は切れて怒った時の姿を見られたくない。それをすれば『本性を現した』などと言われるからだ」
「それが理由か?」
「だがお前ら、いやてめえらには別に見せても構わない」
「へえ、意外とナイーブなんだな。じゃあ切れた姿とやらを見せて見ろよ」
「……」
カミュは普段よりゆっくりと剣を抜いた。
「え?」
ランティバスはその動きや雰囲気にさっきまでと異なる違和感を感じた。
「な、何だこの感覚、今までのこいつとは違うとでも言うのか?」
「……」
「へっ、さっさとかかってこいよ」
次の瞬間カミュが一歩踏み出したかと思うと一気に間を詰めた。
「え!」
カミュは切りかかった。
「ああ!」
ランティバスは本当に必死に反応し防御した。
カミュは剣で受けたランティバスを押し切ろうとする。
「ぐ、ぐっぐ!」
「……」
カミュの圧と腕力でランティバスは後ろに足が引き下がった。
「俺はこんなやつにビビってるって言うのか? 速い上に凄い腕力、それ以前に目つきが」
プランは叫んだ。
「ランティバス! 剣を捨ててバックして逃げろ!」
「剣を捨てる暇が!」
「ええい!」
プランはカミュ目掛け火の玉を撃った。
ようやくランティバスは間合いを取れた。
しかしカミュは剣を振りかぶった。
「え?」
「覇王開斬!」
凄まじい衝撃波と光がプランを襲い、次はランティバスに二発目が行った。
「ぐああ!」
爆発の中から出て来たパークは言った。
「貴様、わざと外したな?」
しかしランティバスは焦った。
「何て威力だ」
「……」
「まだ本気ではないとでも言いたいのかな?」
「当然だ、貴様らを簡単に許すと思うか?」
「生きている意味のない奴らから命と食料を奪っただけだが」
「おい」
「何だ」
「駄目だ。俺の狭い裁量じゃお前ら許す事出来ないわ」
「え?」
ランティバスは背筋が寒くなるのを感じた。




