026_片想い(救いようのない恋)826字
今日も返信は来ない。
LINEの画面を開いては閉じて、また開く。既読はついている。
何か送ろうかと思って、やめる。送ったところで困らせるだけかもしれない。重いと思われるかもしれない。そんなことばかり考えている。
あなたはたぶん今、友達と笑っているのだろう。あるいは仕事をしているのかもしれない。私のことなんて思い出しもしないで。
なのに私は、コンビニで新しいお菓子を見つけたときも、面白い動画を見たときも、夕焼けがきれいだったときも、真っ先にあなたの顔が浮かぶ。
こんなのおかしい。
好きになったら負けだなんて誰かが言っていたけれど、本当にそうかもしれない。
だって私は、あなたの一言で一日が明るくなるし、一日が沈む。
あなたは知らない。知らなくていい。
知られたら困る。でも少しくらい気づいてほしい。
矛盾している。
自分でも笑ってしまう。
会いたい。会えなくてもいい。
声が聞きたい。聞けなくてもいい。
何も望まないから、少しだけ私を思い出してほしい。
そんなふうに願っている時点で、たぶん何も望んでいないわけじゃない。
なんで私だけがこんなに好きなんだ。
あなたは平気そうなのに。
私だけが勝手に振り回されて、勝手に期待して、勝手に傷ついている。
もし同じだけ好きでいてくれたら。
もし少しでも私を待ってくれていたら。
そんな想像ばかりしている。
でも本当は知っている。
好きな気持ちは天秤じゃない。
同じ重さで返ってくる保証なんてどこにもない。
それでも私は今日もあなたを考えている。
呆れるほど。馬鹿みたいに。そして明日もきっと同じだ。
返信が来るかもしれないと期待して、来なくて落ち込んで、それでもまた画面を開く。
救いようがない。
だけど、このどうしようもない時間さえ愛おしいと思ってしまう。
あなたを好きな私を、まだやめられそうにない。




