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第一幕 二十七

 朝、レオンが荷袋の口を締めると、華は卓のそばから三人を見た。


 壁際の布袋は、そのままだった。


 昨日のように、華は自分の荷を取らない。レオンが戸の方へ向くと、華は一度だけ頷いた。


 レオンも頷き返した。


     *


 昨日とは別の畑際で、前を歩く男がしゃがみ込んだ。


 草が畑の方へ倒れ、土には浅い掘り返しが残っている。


「こっちにも入ってるな」


 もう一人が、畑の端を見ながら言った。


 レオンは倒れた草の先を見る。昨日見たところとは離れている。それでも、畑側まで出ている跡は同じだった。


 三人は少し間を空け、畑際を見ながら歩いた。


 午前のうちに、草地へ出た一頭を落とした。畑へ近づく前だった。


     *


 一つの畑際を見終えると、三人は次の畑へ移った。


 そこでは、草は立ったままだった。畑の端にも、新しく掘り返された土はない。


「こっちはないな」


 前の男が言う。


 レオンは畑際を最後まで見てから、頷いた。


     *


 昼には、畑の端の影で水を飲んだ。


「朝のところだけか」


 前の男が言った。


「今のところはな」


 もう一人の男が、畑際の方を見た。


「まだ見ていないところを先に回る」


 レオンは水袋の口を締めた。昨夜決めた通り、外側から見ていく。


     *


 午後に入ってから、三人はさらに別の畑際へ移った。


 もう一人の男が、畑の端から手を上げる。


 レオンが寄ると、草は畑側へ倒れ、土には浅い掘り返しが残っていた。


 朝に見た畑際とも、昨日の場所とも違う。


 昨日の場所だけのことではない。


「残りを見れば、明日から手を入れられるな」


 前の男が言った。


 レオンは頷いた。


 日が傾く前、三人は集落の方へ戻り始めた。


 草の倒れた畑際は、背後に残った。


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