表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイムカプセル~10年前のラブレター~  作者: 柚原 澄香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
98/101

一番自分が動きたい方へ

タイムカプセルを書いた人は──

ほぼ確定だと思った。


嬉しい気持ちと、戸惑う気持ちが半分ずつ。

どちらも嘘じゃない。


(どうして……

今になって、彼は私の前に現れたんだろう)


10年前の四文字。

今の彼のまっすぐな眼差し。


全部が頭の中で一度に動き出して、

胸の奥がいっぱいになる。


考えれば考えるほど、

答えは見えないままなのに、

心だけが前へ進もうとしていた。


(……一番、

自分が動きたい方向を大事にしよう)


誰かに埋めてもらう恋じゃなくて、

自分で選ぶ恋をしたいから。

その気持ちが、静かに背中を押す。


(直接……本人に聞こう)


そう思った瞬間、

身体が自然に動いていた。


約束もしていないのに、

私は会社のエントランスに向かっていた。


会える保証なんてない。

むしろ会えない可能性のほうが高い。

それでも──


(なんだか……会える気がする)


胸の奥の熱が、

そのまま足を前へ運ばせた。


エントランスのソファーに座り

彼を待とうと思った。


会えても何を話したらいいのか

どう聞けばいいのか

全く整理できてないし

顔を見たら固まっちゃって

何も言えなくなってしまいそうだけど。


自分で選んだ場所にいることが

少しだけ誇らしかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ