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亮介からの優しさが痛い夜
あの夜から
亮介からのメッセージが、
いつもより妙に丁寧で、妙に優しかった。
「最近いろいろ考えてる。
もう昔の俺じゃないから」
その言葉を見た瞬間、
胸がざわついた。
(……察したんだ)
別れ話を直接言ったわけじゃない。
でも、私の態度や距離感で気づいたんだろう。
そして——
他の女との関係を切り始めていることも、
なんとなく分かった。
「もう全部連絡切った。
美桜のこと、大事にしたい」
そんなメッセージが届くたびに、
胸の奥が重くなる。
(どうしよう……
これじゃ別れ話に持ち込めない)
急に優しくなる亮介が怖い。
優しさで縛られる感じがする。
その一方で、
叶多くんとの時間を思い出すと、
胸の奥がふわりと温かくなる。
(また会えるかなって言ってくれたんだよね)
その言葉が、
今の私の支えになっていた。
でも——
亮介の変化が、その支えを曇らせる。
(どうしたらいいんだろう)
夜風が窓を揺らす音だけが、
静かに部屋に響いていた。




