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16話、朝からの牛丼…。至極の料理なり巻

「やっと終わった…」山の様な決済が終わり


私と覚さんは会社の窓から朝日が射し込み

眩しいと目を背ける。


鈴木

「覚さん、ありがとうございました。」


「鈴木君!私と君の仲ではないか!」


「気にするな!」


光音

「パパらち、やっとおちごとおわった?」


鈴木

「ああ終わったよ、ありがとう。」


「ううん…あっ、おはようございます。」


鈴木

「柊さん、おはようございます。」


私は,背筋を伸ばしスーツを整える。


光音

「パパおなか、しゅいたぁ!」


鈴木

「光音ごめんね。」


「よし私の奢りでこれから焼き肉を食べに

行くか!」


くるみ

「肉をくれるのか…」


もも

「アイスも欲しい…」


「ハッハッハッ!任せなさい!」


そういうと散らかったディスクを片付ける。


すると私達の声が聞こえたのか

霞の部署を覗き、様子を見に来た

ぬらりひょん様が頭に小さなコブを作り

痛そうに擦りながら


「なんじゃ?」


「お主達こんな時間まで働いておったのか!」


「働き過ぎはよくないぞ!」


「労働基準局に怒られるでな…(笑)」


と笑って話す。


私は

「これで仕事が終わったので帰りますよ。」

とぬらりひょん様に伝えると

タイムカードを押して会社を後にする。


私達は深呼吸をすると

朝の新鮮な空気が身体が全身を巡り

精気が戻る様な感じがした。


光音&くるみともも

「にぃくぅ~!たべるぅ~のぉよ~」


と変な鼻歌を唄いはしゃいでいる。


すると淡々と柊さんが

「今朝の6時位なので営業している

焼き肉屋さんは無いと思いますよ。」


それを聞くと「えぇ~!」と子供達が悲鳴をあげる。


「確かにそうだな…」


「では焼き肉屋さんは次回にして

私の行きつけの店に行くか!」


鈴木

「この時間に開いているのですか?」


「あぁ24時間営業だからな!」


鈴木

「まさか…牛丼チェーン吉原屋ですか?」


「その通り正解だ!」


吉原屋とは牛丼チェーン店の老舗で

私が生まれる以前から人々の胃袋を

掴んで離さない、国民食の1つである。


「吉原屋…くるみとももは平気ですか?」


くるみ

「何故私と…。」


もも

「私にそれを聞く…?」


「いや特に深い意味は無いのですが吉原屋は牛肉を提供するので…」


「ハッハッハッ!柊君!君は相変わらずだな。」


「デリカシーがないぞ!」


柊さんが何を言いたいのか私は分かる。


くだんのくるみとももは手に乗るサイズの

大きさで牛みたいな見た目だがつぶらな瞳と

なぜか手足は人間と同じ形をしている。


その見た目、故に普段くるみとももは

光音のおままごとに付き合わされている。


最初は小さな服を着せられ抵抗していたが

今はまんざらでもないらしい。


少し話がそれてしまったが柊さんは

くるみとももが牛に似ているので

牛肉を提供する吉原屋に抵抗がないのか

という事を言いたいのだと思う。


くるみ

「柊志保…最近体重が増えて気にしているだろう。」


もも

「このままではお気に入りのジーンズを

履けなくなるぞ…」


「そうか!柊君は太ったのか!」


「女性は丸くなった方が魅力的だからな!」


「ハッハッハッ!健康な証拠だぞ!」


怒った柊さんはくるみとももに

妖気の念を飛ばし気絶させ

覚さんを睨み黙らせる。


光音と私は柊さんの憤怒の形相をみて

恐怖で震えていた。


「お~い!」とどこからか声が聞こえる。


空を飛ぶ浮雲に乗っている、

ぬらりひょん様だった。


私達の方に向かって

ぬらりひょん様は空からゆっくりと

降りて来る。


ぬらりひょん

「お主達まだ帰らんのか?」


「えぇ、この後吉原屋で朝食を済ませようと思いまして。」


ぬらりひょん

「おぉ、奇遇じゃのう。」


ぬらりひょん

「ワシもそこへ食べに行こうとしていた所じゃ!」


ぬらりひょん

「よし!吉原屋に皆ついてこい!」


ぬらりひょん

「ワシが奢っちゃる!」


私達はお言葉に甘えて

ぬらりひょん様と一緒に吉原屋に行くことにした。


ぬらりひょん

「では光音ちゃんと柊ちゃんはワシの雲に

乗れい!」


ぬらりひょん

「男どもは走ってこい!」


そういうと雲を操り空にゆっくりと

上がっていく。


するとぬらりひょん様が首を少し傾げて


「柊ちゃんちょっと太った?」


と言うと柊さんはぬらりひょん様を雲から

突き落とし吉原屋へと飛んで行く。


ぬらりひょん様はビンタの跡で

赤くなっている頬を撫でながら

「何故じゃ!何故叩かれたのじゃ!」

と涙目になりながら言っていた。


くるみ

「我等も…。」


もも

「気をつけよう…。」


私はあることを思い出してぬらりひょん様と覚さんに先に吉原屋に向かっててくれと

伝える。


近くにある24時間営業の老舗

「ドンキモウテン」に走り出す。

すると覚さんの肩からくるみ達も

ぴょんと私の肩に飛び乗り


くるみ&もも

「我等も鈴木太郎と共に行く…」


と言ってついて来た。


覚さんは分かったと言って半泣きで落ち込むぬらりひょん様をなだめながら吉原屋に

とぽとぽと歩いて行く。


巨大な魔王ペンギンのイラストが書いてある

全国チェーンの大型スーパー

「ドンキモウテン」

私達はたどり着いた。


私はカゴを持ち、わたあめを最初に入れると

くるみとももが私の肩の上で喜んでいた。


私はここで柊さんとくるみ達の

誕生日プレゼントを買いに来たのである。


くるみ達に柊さんに渡すプレゼントは

何が良いかを聞くと


くるみ&もも

「鈴木太郎…それは自分で決めた方が良いだろう…」


くるみ&もも

「鈴木太郎…気持ちが込もっていればそれで良い…」


そう言うとわたあめをじっと見詰めている。


私は何をプレゼントした方が良いのかを悩み店内をぐるぐると何回も、彷徨う。


私は昔から女性に渡すプレゼントのセンスが皆無なのである。


以前,妻へ誕生日プレゼントにと

可愛いリボンをつけたこけしを渡すと

呆れられ大きなため息をつかれてしまう。


私は柊さんとの会話を必死で思い出していた。


すると大きなピンク色に輝く

みたらし団子のクッションが売っていた。


そうだ柊さんはみたらし団子が好きだと

言っていた。


桜色の着物も喜んでいた。


ならピンク色のみたらし団子ならもっと喜ぶのではないだろうか…。


私はシャーロックホームズになった気分で

推理をして犯人(みたらし団子のクッション)を掴むと迷わず会計に向かう。


するとくるみとももが

「念の為花も買って行きなさい…」

と言うので


レジの近くにあった

赤いゼラニウムとカスミソウの小さな花束を

無造作にかごへと入れる。


私は柊さんがピンク色に輝くみたらし団子

を見て絶対に喜ぶと確信していた。


私は会計を終えるとわたあめを

くるみとももに渡すと


くるみ

「初めて人から贈り物をしてもらった…」


もも

「鈴木太郎…この気持ちは忘れない…」


くるみ&もも

「鈴木太郎…ありがとう…」


そういうとわたあめの袋を大事そう

抱えていた。


私達は荷物を持って吉原屋に急いで

走って行く。


吉原屋に着くと柊さん達を探して店内を歩く。


すると「鈴木君!こっちだよ!」と

大声で呼ぶ者がいる。


そちらに向かうとやはり声の主は

覚さんだった。


一つ目小僧がメニューを持って

「ご注文はお決まりですか?」

と聞くので牛丼並三つと伝える。


注文を終えて私は柊さんと光音がいる席に

向かい光音にわたあめを渡し

柊さんに自信満々で綺麗に包装紙に包まれた

みたらし団子のクッションを渡して

「遅くなってすまない誕生日おめでとう」

と伝える。


今まで不機嫌だった柊さんの表情が

明るくなり包み紙を開けて中身を見ると

表情が急に暗くなる。


私はとっさに花束を懐から出して渡すと

ピンクのみたらし団子のクッションを

放り投げ小さなゼラニウムとカスミソウの

花束を喜んで受けとる。


ぬらりひょん

「おお鈴木殿もなかなかよのぉ!」


ぬらりひょん

「ちなみに包み紙の中身はなんじゃ?」


と言って包み紙を明けて無造作に丸められているピンクのみたらし団子クッションを見て

爆笑していた…。










































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