お披露目が決まりました。
珍しく、短期間での投稿が出来ました。
「ミリィ様。お披露目の日時が決まりました」
朝食が済み、食後の紅茶を飲んでゆったりしていたところに、ミレッタはこう切り出しました。
え?
お披露目って?
何の?
一瞬何の事か、わかりませんでしたけど、ああ…と、何と無く予想が付きました。
「お披露目って?」
わたしはミレッタに聞き返しました。
いえ、何と無く予想は付きますよ?
この流れはあれです。
聖女としてのわたしのお披露目ですね。
単なる村娘のモブキャラ。
村娘Dでしかないわたしが、こんなに良くしてもらっているんです。
当然そこには相手側の打算があるでしょう。
と言うか、無い方がおかしいです。
とは言え『ふふん、そんな事わかってますよ。ふんすっ』ってドヤ顔してうなずいておいて、実は全然違いますってなったら恥ずかしいじゃないですか。
『え、なに? もしかして自分の事だと思ってたの? マジウケルw 自意識過剰ww』ってなりますよね。
そうなったときの事を思い浮かべます。
……………うん。ハズすぎます。さくっと軽く死ねますね。
そうなった時の死因は何になるのでしょうね…恥死?
「ミリィ様が天光降教の聖女としてのお披露目です」
うん。
やっぱりそうでしたね。
「ミリィ様が聖女として起たれた事を知っているのは、まだごく一部の者ですから」
えーと…
わたしの事を知っているのは…マール村の皆と…熊退治に来た冒険者、全身鎧でがっしょんがっしょんいってたロッソさん。教会のみんな。王様とその時一緒に居た護衛の騎士の人達。
けっこうな人数ね。
「けっこうな人数になると思いますけど…教会の人達だけでもいっぱいいるでしょうし」
この教会の人達が何人いるかわからないけど、結構な人数よね? まだ会ってないだけで。
「いえ、ミリィ様が聖女として起たれた事を知っているのはごく一部ですよ? 教会の者の多くは『聖女が起った』『名前はミリィ様』という事はすでに連絡が行ってるでしょうけど、年、格好までは知りませんので」
あー…確かに、『聖女が起った』『名前はミリィ様』ぐらいしか情報が無ければ『聖女』として漠然とイメージするのはジャンヌ・ダルクとか?
この世界には居ないでしょうけど、15~18位の適齢期の娘ってイメージが先行するかもね。
まさか5才児だとは思わないでしょう。
あ、中世ヨーロッパ風な異世界なわけだし、そのくらいの年齢の娘が結婚適齢期だって事ぐらい知ってますよ。
ネット小説とか読んでいたわたしに死角はないのですよ。ふんすっ!
「他にも、教会の者だけではなく、貴族の方々、そして何より一般の民衆へのお披露目と言う意味合いが強いです」
「わかりました。日付はいつですか?」
ここで嫌だなんだと、ごねたりはしませんよ。
一般民衆へのアピールって事ですね。
教会の地位や発言権の強化とか、民衆を抱き込んで無視できないぐらいの地盤強化と言ったカンジでしょうか?
中世ヨーロッパ風異世界ってぐらいだから、がちがちの貴族制でしょうし。
そう言えばレヴァンさんとか教会のお偉方って貴族なのかな?
「今日から、聖女即位の告知が一般市民にも出されます。即位のお披露目は3ヶ月後を予定されています」
「3ヶ月先!? ずいぶん先なのですね」
別にお披露目されたいわけじゃないけど…と、言うか自分が見世物になるみたいでヤだけど、まあ良くしてもらってるわけだし納得も出来るけど、3ヶ月後とはずいぶん先。
「王都在住の者や近郊の領地にいる者ならともかく、遠方の在地貴族の元へは今から早馬を飛ばしても、すべてに連絡が行くまでにかなりの時間が掛りますし、そこから相手の準備を考えますと…遠方や病気、領地内で手が離せない事案を抱えてるなどの理由ですべての貴族が出席するわけではありませんけど、各地にある教会支部の幹部は全員出席が義務付けられていますので、それくらいの時間的猶予がありませんと」
あー…そうですよね。
馬車はあっても飛行機とか電車、車があるわけじゃないから時間かかりますよね。
江戸時代の産金交代でも移動だけでけっこう時間がかかったみたいだし。
教会支部の幹部全員出席は、まあ…まがりなりにも自分の所の聖女即位だから当然なのかな?
わたしのお披露目が決まりました。
1/25 2150 感想がありましたので、それについて書き込みます。
作中にある『産金交代』は誤字ではありません。
ミリィは元の世界では成績下位者で、基本的におバカな設定です。
正確には『参勤交代』ですがミリィは間違って覚えている為『産金交代』と表記しております。
物語の進行上、短いですがここで切りました。
1度の投稿分の中で急激な場面変更や、長期間の時間飛びというのは個人的に好きじゃないので…
お披露目が3か月後なのに『あれから3ヶ月経ちました~』なんてやりたくなかったので。
3ヶ月もあればいろいろな出来事が起こりますものね。




