歴史の確定
やがてローゼは天界に辿り着いた
その目の前に一人の人物がいる
「あなたは?」
「僕の名前はリベリオ。かつてステラクリスの力を使い、邪神を封印した。そして君のように神になってこの天界にやってきたんだ」
ローゼが何も答えられずにいると、リベリオは続けた
「君はこれからこの世界を管轄する神となり、この世界を見守ることになる」
「え?」
「そして、僕の記憶を含め、かつてこの世界を見守っていた神々の記憶を受け継ぐんだ。この世界の歴史をね。そして僕はこれでお役御免ということになる」
「それじゃ・・・」
「ああ、この世界のことは君に託す。君が勝ち取ったこの平和な世界を」
ローゼは少し考えたものの
「わかりました」
それを聞いてリベリオは微笑む
しかし、次の瞬間に表情を引き締めた
「ただ、記憶を受け継ぐ前に話しておかなければならないことがある。この世界の歴史はまだ確定していないんだ」
「え?」
「20年ほど前、この世界に奇妙なことが起こった。一人の人物が突然現れたんだ。そして、彼はこの世界を救う鍵となった」
そうしてリベリオは語りだす
イブキのことを
どこからやってきたのかわからないことを
しかし、リベリオには確信があった
「あれはおそらく君がやったことだ。いや、これから行うということなのかな」
「・・・・・」
イブキがいなければ、リリアーナは魔道船の墜落でおそらく死んでいた
ステラクリスも失われていた
そして今頃は、復活した邪神が支配する世界になっていただろう
しかし、彼が現れたことで、最終的に邪神を永遠に封印するという未来に繋がった
イブキが現れたあの瞬間に歴史は大きく変わったんだ
「だから、君はこの歴史を確定させなければならない。彼をこの世界に呼び、過去に送り、リリアーナを救うんだ」
そう言った後、リベリオは少し笑った
「でないと、君自身も存在できなくなるぞ」
ローゼは頷く
最後にリベリオは釘を刺した
「ただ、彼には君自身のことや未来のことは話さないほうがいい。必要な情報だけを与えるんだ。彼の行動が変わってしまうと別の未来に変わってしまう可能性がある。例えば、君の両親が結婚しないという可能性もある」
「・・・・・」
ローゼは真剣な表情になる
それを見ながらリベリオは告げた
「それじゃ、後の事は君に任せるよ」
そう言うと、リベリオは霧のように消えていく
同時にローゼにはこの世界の過去の記憶が宿った
ローゼはリベリオの言っていたことが事実だと知る
イブキは突然この世界に現れ、リリアーナを救った
その後、和平へと導いた
そして、自分が誕生した
その後の歴史は自分自身が体験したことだ
ローゼはイブキをこの世界に呼ぶ決断をした




