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人類の希望

翌日、イブキは埋葬された

ローゼもそれを見守った


リリアーナは顔をあげると臨時で作られた王の間に入る

そして兵達に次々と指示を出した

邪神復活に備えて、住民達を国から避難させること

サロス教団の拠点を制圧し、監視すること

いつでも脱出できるよう全ての魔道船を呼び寄せること


そうして数日が過ぎた頃、リリアーナの元に報告が入る


「巨大な蛇のような化け物が現れました。おそらくあれが伝説で語られている邪神です!」


「わかったわ。全員、魔道船に乗り込んでリーベル国を目指します。監視していた兵もすぐに呼び戻すように!」


飛び立つ魔道船の背後には、禍々しい大蛇が国を破壊している様子が見えた

この日、オルフェリア国は事実上消滅した



邪神が復活したとの報告はいち早くコーネリアスにも伝わった

コーネリアスはかつてリリアーナから譲り受けたステラクリスを取り出す

そして、その力を引き出せるものを国中から探した

しかし、ステラクリスはなんの反応も見せなかった


やがてリリアーナがリーベル国の王都に辿り着き、コーネリアスとシャルロッテはそれを迎えた

そして、イブキのことを聞き、二人とも言葉を失った


「ここに至っては、もはや我々の力で戦うしかない」


コーネリアスはそう決断する

兵の数は十分にある

それで敗れれば、もはや邪神に屈する道しか残っていなかった


「この宝石、すごく綺麗!」


ローゼがはしゃいでステラクリスを見せている


「あ、その宝石はすごく大事なもので・・・・」


そこまで言いかけてリリアーナは沈黙する

コーネリアスとシャルロッテも言葉を失った

ステラクリスが輝いている

まさか、彼女がステラクリスに選ばれた人間なのか


そんな中、ローゼはポカンとしていた



それから、ローゼは説明を受けた

神々の力を宿した宝石、ステラクリス

かつてオルフェリア国の英雄がその力で邪神を封印した


「つまり、私ならお父さんの仇を取れるかもしれない」


ローゼの表情は一つの決意が込められていた


そうして、邪神討伐のための軍備が進められた

総指揮を取るのはコーネリアス

副司令官としてシャルロッテ

人類の希望となったローゼ

そして、リーベル国の兵力にオルフェリア国の兵も合流した


リリアーナはリーベル国の王都で待機となった

コーネリアスは不在の間、自分達の子供の世話をリリアーナに託した

リリアーナはそれを承諾した


軍備が進む中、情報が集められる


「サロス教団の信徒達がオルフェリア国に集結している模様」


それを聞いたコーネリアスは


「奴ら、邪神の下僕として生きていくつもりなのか」


それだけではない

おそらく、進軍した際に教団の標的となるのはローゼだ

信徒全員がその一点のみに狙いを定めて攻撃してくる


しかし、リーベル国とオルフェリア国は、この20年で魔導士を育て上げることに注力した

魔法戦でも引けは取らないはず

まずは全軍を持って教団の信徒を殲滅する

ローゼはそれまでなるべく後方に待機させる

これが全ての戦略の基本となる


そして入念な準備期間を終えて出兵の時を迎えた

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