女神の依頼の完遂
王都では祝賀が行われていた
王都奪還を祝う会だ
しかし、別の名目も加わることになった
「お初にお目にかかります。コーネリアス王」
リリアーナが頭を下げる
コーネリアスも応じる
「長旅、お疲れ様でした。お会いできて光栄です、リリアーナ王女」
その様子をイブキは感慨深く見つめていた
女神に頼まれた依頼はこれで終わった
コーネリアスはリリアーナにステラクリスを差し出す
「これは必要ありません。この会談で和平は成立しました。これから手を取り合って繁栄していきましょう」
それを聞いたリリアーナは
「そうですね。ですが、せっかくなのでそれはお受け取りください。両国の平和の証として」
「そうですか。そう言われるのであれば受け取りましょう。ですが、実は他にも譲ってもらいたいものがありまして」
「なんでしょうか」
コーネリアスは深呼吸をして
「シャルロッテを妃に迎えたいのです」
その言葉を聞いてリリアーナは絶句したが、別のところから声が発せられた
「はあ?」
当の本人、シャルロッテだった
「私が両国の平和の証になるって?」
コーネリアスは否定する
「いえ、これはそういうものではなく、国とか関係なく私の単なる希望です」
「私は王女の護衛が任務です。お受けするわけには・・・・」
それを聞いたリリアーナは
「護衛はもう大丈夫ですよ」
「いえいえ、国に帰るまでが護衛ですので」
「それなら、十分に頼りなる人がいますから」
そう言って、リリアーナはイブキを見た
シャルロッテは腕を組み、天を見上げて考え込む
少しの間を置いて
「まあ、確かに王にも頼りになる護衛が必要かもしれないわね」
シャルロッテはそう答えた
これは確実にコーネリアスは尻に敷かれるな
イブキは内心そう思った
数日後、コーネリアスとシャルロッテは馬車に乗り王都を廻った
王妃の誕生の祝賀だった
剣士の時とは別人のような姿にイブキは驚いた
隣にいるリリアーナも同じような感想を持っていた
やがて、シャルロッテが二人の傍を通った時、シャルロッテはブーケを投げた
この世界にも似たような風習があるんだなとイブキは感じた
そして、リリアーナはそれを受け取った
そしてコーネリアスとシャルロッテを見届けた後
「それじゃ、行きましょうか」
リリアーナはイブキに告げる
「ああ、どうやら国に帰るまでが護衛らしいからな」
「そのあとはどうするのですか?」
言われてみれば、考えていなかった
リリアーナは続けて聞いてくる
「国に帰るのですか?」
「いや、帰れないんだ」
「では、オルフェリア国に来ませんか?」
「うーん、そうだな」
「出来ればずっと護衛を続けて欲しいです」
「護衛って何から守るんだ?」
「それは・・・・わかりません」
「なんだそれは」
こうして、二人は再び長旅を続け、やがてオルフェリア国に帰国した




