世界樹の魔物
その容姿は、ハチのような姿の魔物。
というのが直に思い浮かび、そう答えてしまう。
とはいえ虫のような特徴は感じるものの。
素直に容姿についての語るのであれば。
やはり…可愛いというのが一番初めに沸いて出る感想だった。
頭身が少ない。3頭身ぐらいかな?
お目目がぱっちりとした三白眼であった。
虫のような複眼ではない。目つきは悪く感じるものの。
特にそれがマイナス面に評価する理由にはならない。
手であろう部位も指の数こそ少ないものの。
3つの爪で器用にティーカップを口元に運ぶその仕草はなんとも可愛い。
虫羽根も綺麗に整っており、可愛さに似合わず美しい輝きに惹き込まれそうになる魅力がある。
だけどやっぱり、じっくり見れば見るほどに可愛い。
その一言で全てが集約された姿なのだが。
どうしてこの場所。こんなにも優しい世界なの?
ハチミツ美味しいです。
蛇さんは蜂蜜をペロペロ中ですよ。
「運が良かったわね? 初めに会いに来たのが私の所だなんて?」
(んー、なんで?)
「そりゃあ、他のユグドラシル種になんて会ったら真っ先に殺しに掛かられてる筈よ」
(ちょっと良く分かんないけど。じゃあなんでネーサンは襲ってこなかったのさ?)
「面倒、それに争ったらどっちが勝つにしてもこの辺一帯壊れちゃうし」
(ふーん、まあ確かにこんな綺麗なお部屋。ボクも壊したくはないね)
「それにその姿。可愛いじゃない。ヨルンだったっけ?」
(そーだよ、ヨルンだよ。なあに?ネーサン?)
「…やっぱり、中身全然違うのね。アレと」
(そうそうそれ、アレって何さ? ボクの今の姿と関係あるの?)
「大有りよ。そのまんまの姿なんだもの。
アイツ等に見つかったらそれだけが理由で敵対するでしょうね」
(アイツ等っていうと他のユグドラシル種の事だよね?)
「勿論、生まれたばっかりのアナタには分からないでしょうけど。
ティアちゃんが誕生してから暫く後に、私以外のユグドラシル種。
あの子が全部入れ替えちゃったし。」
(ティアちゃんっていうのは。ボクの事じゃないよね?)
「ん、そうだったわ。今のアナタの姿で他の種族ぜーんぶ食べちゃったのがティアちゃん」
(へぇ、ネーサンは無事だったんだね。実はやっぱりすっごい強い?)
「そりゃあ、簡単には食べられてやらないわよ。
あの子、扱いやすかったし。馬鹿だったし」
(それで聞きたかったんだけど。ボクの事ここまで招き入れたりもするし)
(なんだか分からないけど。優しくもしてくれるし)
(ネーサンって一体。何を考えてるのさ?)
「簡単よ、ティアちゃんと同じ姿してるのがやってきた。なんて報告を受けたら…
私が出るしかないのよ。他の子達にどうこう出来るような相手じゃないし。」
(そう? 正直にこの付近一帯。最近まで怖くて中々近寄れなかったんだよね)
「当たり前よ。怖くなかったら魔王なんてやってられないし。
人間だろうが魔物だろうが、誰もやってこれないようにこの場所作ったのよ?」
(ネーサン。魔王だったんだ?)
「別に、周りが勝手に呼んでるだけだったんだけどね」
(それがそのうち、板についてきちゃったと)
「そゆこと。蜂蜜もっと欲しい?」
(欲しい欲しい~♪)
なんて食べ物で懐柔されながら。
ずーっとお話に耽りましたとさ。
そうしているうちに夜も更ける…癒されてしまった。
良いのだろうか。こんなに良い思いをして。
気が付けば泊まっていきなさい、なんて言われた。
断る理由もないのでこの日は一夜を
ネーサンって呼ぶようになったこの子と過ごす事になる。
話を聞けば、やはり自分と同じユグドラシル種であり。
尚且つ魔王と呼ばれる魔物として世界に恐れられている存在の一つであるとか。
種族として『ユグドラシル・リム』という名前らしい。
とはいえ、その種族というのも同じ姿で同時に存在する事はないらしいので、
この世界に自分やネーサンの種族は今の種が死んで存在が消滅するまで、
新しく生まれ出る事はないそうな。
所謂一つのユニーク個体みたいなものらしい。
また一つ情報が増えましたよ。守護者情報は中途半端だからね。
―――確認 スキル『冒険者マニュアル』が中途半端なだけです
ふむむ、それはそれで見てみたいんだけど?
一体どんな情報が詰まっているのか。
アレかな。大丈夫だよ。~の攻略本だよ!
あのぐらいの情報は得られているのだろうか。
鵜呑みにすると、どこかしらで落とし穴がありそうな情報であるな。
表記がゼロ%でも小数点以下の確率でどうにか出来るとか、
その程度の誤情報はありそうだ。
ともあれ今は目の前のネーサンのお相手である。
なんでネーサンになったかって?
成り行きに任せた結果そう呼べと言われたからです。
そういう訳で兎にも角にも。
自分は目の前の『ユグドラシル・リム』という魔物をネーサンと呼ぶ事になった。
リムちゃんって呼ぼうともしたけど。
呼んだら解剖するって言われたのでやめたのです。
あの目はマジだ、魔王の目だ。
確実にヤルという目をしていたので。やっぱりネーサンと呼ぶのだ。
しかしネーサンとはこれいかに?名前付き魔物なのだろうか?
姉さんだか姐さんだか分からないが。
親しみのある仲間からはそう呼ばれているようだったので。
そう呼べと言われたら、呼ぶしかあるまい。
そしてその日の夜は、ずーっと抱き締められ続けた。
理由は分からないが、蜂蜜の代金は体で貰う。
そう言われて身の危険を感じたが。
普通に抱き枕として一緒に過ごせ。
だったので此方としてもそのぐらいであれば問題ない。
むしろ嬉しい提案だったし、なんとも癒された。
言っておくけど、お互いに性別は無い。
だからその夜。蜂蜜塗れにされたとか。
その上からペロペロされたとか。
喘ぎ声がその夜ずーっと響いてたからと言って。
特に何事かとあった訳ではない。
うむ、お陰で快調。全快!
精神的なダメージもどこへやら。可愛い系は癒される。
でも今の自分の姿も、確かに可愛いんだったかな。
つまりネーサンも癒された?
―――確認 昨晩はお楽しみでしたね
おい、その台詞はいかんぞ守護者よ。
確かにお楽しみではありましたが!?
―――確認
『ユグドラシル・リム』情報
世界樹の眷属 手足 枝 そのような呼び名を持つ魔物
人間の国を極大魔法を用い、一夜の内に二つの大国を消し飛ばしたとの逸話が残る
しかし、その後現在まで特に目立った行動を自ら引き起こす事もなく
淡々と自らの領地を維持し続ける事約200年以上
知恵ある魔物として上位に君臨する存在と認識され
人間側より魔王と呼ばれている
その他、収集癖を持ち。
各地の珍しい財宝を集める趣味がある。
それ等を狙う冒険者がこの地に築かれた魔城を一見し、
何事もなかったかのように帰っていくまでがテンプレ行動。
勇気ある冒険者も巣への侵入の後にもれなく消息不明となるようです。
へぇ…収集癖持ちですかい。
この世界だと有名なのね。その辺。というか、この状況。
もしかして、自分もその収集物の一つとして扱われているのではないか?
なんというか。
まず、着飾られた。
いわゆる、着せ替え人形状態。
いやまあ、自分もノリノリで着替えちゃってるんだけど。
可愛いは良いね大体の事は許される。暫くノリと勢いで続けていたよ。
数多く用意された服の中には、メイド服のようなモノもあれば。
巫女さん衣装のようなモノもある。流石に学生服はないな。警官もなければ。
おっと、チャイナ服のような姿はあるか。
他には三角帽子まで用意されての魔法使い風にもなり。
ちょっとした鎧風のもあり騎士風の姿にもされたりもした。
他の魔物の様な姿をしたモノもあり。
所謂パーカーの様なものを被せられて。
一体自分は何をしているのか?
もしかして、この世界は今までとは別の異世界なのかもしれない。
毒気がどんどん抜かれてしまっている。
でもよくよく考えれば…なんでこんな服持ってるののだろうか?
どうみても、自分用のサイズであり。
ぴったりとフィットする服ばかり用意されている。
そもそも蛇に服ですと?
そこまで考え疑問に思う。
そういえば、同じ姿のティアちゃん、なんて呼ばれてた子がいたか。
ネーサン情報も加えると。ユグドラシル種は4種類。
そんでもってこのティアなんていうのが自分で。
リムなんていうのが目の前のネーサンと呼んでる子。
故に他の2種類も別な名前を持って別種族と。
つまり蛇姿のティアが複数居るなんて事はない訳だ。
そしてティアとやらは守護者情報ではあるが。
ハイエルフに討伐されたと聞いてるし。
それで一枠減って自分が成り代わった。
なんて考えるのであれば既に、
ネーサンの言うティアちゃんはこの世にはいない訳で。
話題に触れても良いモノか、そう思った時だった。
「この服はみーんなティアちゃん用だったものなんだけど。
もういなくなっちゃったからヨルンちゃんにあげるわね。
好きな時に着て良いわよ。」
そんなネーサンの言葉にこれ幸いと情報収集タイムへ突入。
今までの会話で対等に話していても逆鱗に触れる事は無かったので
なんとも気軽に気楽に対話ですよ。
(いないくなったからあげるって。その子はどうしたの?)
「死んじゃったの。殺されちゃったわ。
この服も処分するのも面倒だったから、ぜーんぶヨルンちゃんの物ね」
まあ予想通りに死んじゃってるわな。
自分がこうしてティアとして存在してしまってるのだから。
それにネーサンの話だと、その前の子を知ってる素振りだし。
気になるのでその子について聞いてみる方針としましょう。
(どういう子だったの?)
「んー、ただの馬鹿。楽しかったけど、やっぱり長持ちしなかったわ。
ヨルンちゃんも気をつけてね。すぐ死んじゃいそうだから」
そう言ってネーサンは目を閉じあの頃を思い出すかのような。
物思いに耽るような顔をするが故に。
言葉とは裏腹に何かがあったんだろうな~との印象を受ける。
(その点は大丈夫。そうそう死にはしないよ)
「初対面でココまで無警戒な子が何言ってるのよ」
御もっともで御座います。我ながらに無防備無警戒。
不意を打たれたり包囲を画策される等されていてればまあ…
何度か死ぬ自信はある。
相手側からは知る術は無いけれども逃げ道はあるので。
まあその余裕からのこの態度なのだけれども。
相手からしてみれば不自然この上ない様子ですよね。
(ん~。なんというか死ぬ気がしないっていうか)
(ネーサンが優しくて。癒しに飢えてた自分だったし)
(ついつい甘えちゃったんだよねー?)
「………ちょっと思ったんだけど良い?」
(なんでしょう?)
「ヨルンちゃん。何年ぐらい生きてるの?」
(えーとー。生後4日目でーす♪)
「ふざけないように。解剖して調べるわよ?」
お歳を聞かれてしまったので。
正直に答えてみたところ、やっぱり怒られました。
実際の所。どう答えたら良いのか分からない質問でした。
ロード直後なので返答に困るのですよ。
自分が生れ落ちての4日目というのは間違いではないのだが。
思えば答えが分からない。これは困った。
はぐらかすにも、機会を失ってしまったよ。
これは考えるしかあるまい、必死に思考しとりあえず念話に出しつつ。
(はーい、転生してから4日目で。その前は。んー。んんーっ)
(な………何年だろう?)
(ちょっと待って)
(アスピクから先がちょっと分かってない)
(それまでだったら。えーと。スネークリングの時と…)
(アサシンヴァイパー時代を合わせて…えーっと)
(ワールドイーターはちょっと無しにしといて)
「はあっ…?転生?アスピク?ワールドイーター?ちょっと待ってよ。」
おっ…ネーサンが驚いておる。
それっぽいワード混ぜてればごまかしが効くね。
嘘は一切言ってないので調整していこう。
(おっと、アスピクはボクがなってた訳じゃなくて)
(アレは、つい最近解放してあげた訳でして)
「マジ…? あの報告本当だったのかしら」
(んっ…アスピクなら今頃元気に野良駆け回ってる筈だけど)
「その話詳しく! あと本当に何年生きてんのよアナタ?」
(正確な年数は分かんないけど)
(蛇の魔物として過ごした年数なら30年ぐらい?)
(むしろそれ以上生きてるけど、大体はこんなもんかな)
思えば生れ落ちて今までの時間をカウントしてくれる、
有っても無くても変わらなさそうな便利スキルなんてのは無いのかな?
守護者は答えてくれる時あるけど、その辺分かる?
―――確認
自我を失ってた時期を差し引けば
正確な年数は覚えていませんが大体そんな所です
スキルについては『記念録』なるものがあるようですが
ロード時にリセットされるのでマスター用に調整する必要有り
おっけい、後で詳しく。
とりあえず今は、ロード続けてるんだし外界の知識の無い理由は。
世間知らずな魔物です、いう事で通しておこう。
実際、世界の情勢なんて殆ど知らないし。
思えばこんだけ生きて生活圏内殆ど森の一部分じゃない?
野性的な生活ばっかり続けてればそりゃ、魔物化も進む筈だわ。
意識すれば納得の魔物思考である。
「ちょっと、30年ちょっとぐらいでユグドラシル種なの?
ありえないわよそんなの。私は、その倍以上かかってるのに」
そしてこのネーサンのこの驚き様である。
自分としてもこんな可愛い姿になれたのは驚きなのであるが。
年数で驚かれるとは、自分的にはそれに驚きだ。
まあ、力的にもとんでもない魔物であるのは自覚してるんだけど。
とんでもない能力と言えば思い当たる節も多い訳で、その一つには。
(えーと、それじゃ。アスピクの能力があれば~)
(ユグドラシル種になれる可能性は増えると思う?)
「あー、うーん。そもそもアスピクって、アレよね?
自我無き破壊者の歴代でも最高にヤバイスキル持ってたあのとんでもない魔王。
確か100年ぐらい前だったけど、最近に感じるわよアレ。
といってもアナタ30年ぐらいって言ってるし、分からないか。
おー、アスピク有名じゃない?
100年前に暴れまわったというお話を頂けた。
そしてその後はずーっと復活しようとして阻止され続けてたって訳ね。
しかも最高にヤバイスキルとはね。そりゃアレを見れば誰だってヤバイと思うわ。
自分を殺した相手を殺し返して、尚且つ自分だけ復活とか。
自分でも対処方法が未だに思いつかないですが?
生かしたまま封印って言ってもあの姿を見たらそれも相当な能力が必要そうだし。
そもそも仲良くなれてなかったら今の自分は無かった。
うーむ、復活出来るから用済みだ! 的な事をされなくて本当に良かった。
今更ながらにそう思う。似たような事されかけたが、結果的に転生出来たし。
なんだかんだで名前も付けてもらったし。
なんというか、友達というよりも親になってしまわれた?
今後どう付き合っていけば良いか分からなくなってきそうだから考えないようにしよう。
それに今は目の前のネーサンと話している訳で。
ちょっと悩んだけども、情報は垂れ流しておきます。別に困るような事でもないし。
(ソイツがボクの中にいたの)
(だからその力貰って過ごして今に至るっていう経緯だよん)
「…うーん、ありえない話じゃあないかもしれないけど信じられないわ。
どうにか私の事を納得させられる情報はないの?
このままだとヨルンちゃんの事、解剖してでも探ってあげるわ」
(ちょっと、解剖はなしよ。どんどん質問投げかけてきてよ)
(分かる範囲で答えられるなら答えるからさ)
それにしても脅しに解剖を使ってくるとは。
ネーサンの性状が読めてきた気がするよ。
こりゃアレでしょう。OKしたら容赦なく解剖される系の。
自分にも覚えがありますよ。故に慎重に行動せねばならないタイプのアレですな?
「じゃあ、まず転生したって何よ?」
(サーペントエッグに産まれ落ちての4日目がこの私)
(始祖竜ユミルと蛇王アスピクの子供がこの私ヨルン!ヨロシクね!)
「………………………………」
うーん、不味い。笑顔だけど目が笑ってない。
どうすれば良い? 自分はなんて答えれば良い?
ロード事案発生中? 詰んだ? 解剖されちゃうの?
でも、ちょっぴりこんなやりとりに胸の高鳴りを覚えている自分が居る。
この感情は一体何なのか。覚えがあるような。無いような。
ともあれ、悪い気はしていない。
普段通り…気楽に行けば良いのさ思考!
(えっと。嘘は一切申しておりません!)
「解剖させて?」
(ダメ!解剖したら呪い出ちゃう!)
「…はぁ、分かってるわよ。アスピク関連なら呪いの力持ってるのね。
でも始祖竜って何よ? あの始祖竜? 冗談にも程があるわ」
必死で抵抗したら呪いのワードに反応しおった。
やっぱりアスピクの呪いの力って有名なの?
確か100年前って言ってたし。
教会とやらが対策してるような情報も聞いているし。
今のこの世界に生きる者達にとっては
アスピクって意外と身近な存在だったのかもしれない。
でもまあ、ネーサンが驚いているのを見ていると
流れにノッておふざけしたくなるのですよ。
(さらには育児放棄されたんです…ボク。。。可愛そう!)
「思ったんだけど、やっぱりアナタおかしい。
ただの馬鹿じゃないわね? ヨルンちゃん。本当に一体アナタ何者?」
(んーと、今までの説明でどこまで信じて貰えた?)
「転生したって所と、アスピク関係ってのは信じてあげるけど。
始祖竜は…まあこの際どうだっていいわ」
それまで悠長にほんわか会話をしていたネーサンが
剣呑とした雰囲気となって見据えてきた。
ん~、自分何か不味い事いったかな?
色々突拍子もないような事言ってるけど。
流石に信じられる要素が少なくなりすぎたか?
「ヨルンちゃん? アナタどうにも…魔物って雰囲気じゃないのよ」
そう思っていたがどうやら、
自分の会話がどうにも変に引っかかっていたらしい。
そりゃそうだ。殆ど素の状態でついつい話し込んでしまったんだし。
そう考えると魔物の会話ってどんなものなんだろう?
「見せるつもりは無かったけど。こっちの手札見せてあげるわ。」
でも良かった。悪い方向へは向かないようだ。
どちらかというと興味を持たれたようでなにより。
ちょっぴりキリッとしたネーサンも可愛いよ~。
鼻の下を伸ばして、ほんわかと観察していましたが。
どうやら、おふざけの時間は終わったようだ。
ネーサンの手札というモノがいかなるモノなのか興味があります。
相手を見据え、表情を整え直し、どっしりと構える事数十秒。
ネーサンから口から放たれた言葉。
とんでもない手札を見せてくれたものだ。
確かに驚かされる情報である事は想像していたが。
…どうする守護者?
―――確認 クイックセーブしとく?
とりあえずお願いしときます。
さて…本当にどうしよう。
悩む時間なら幾らでも取れるが…可愛い子に嘘は言えんよね。
* * *
リムちゃん300歳以上
ティアちゃん生後4日(30歳以上)
魔物ですし。なんだかんだで主人公も野性的な生活が長かったりします。
語られぬだけで、そこそこに平凡な時も過ごしているのでした。




