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念願の言葉を習得出来ました

 猛勉強からさらに数ヶ月

 触手を使い、文字を書くことを覚え。

 この世界の魔法体系を網羅し。

 さらには自分に呪いという属性の特性が大幅に備わっていた所為だろう。

 空中に念じた文字を浮かび上がらせるという魔法を習得する事に成功したのだった。


 名付けて『視覚的呪術』(仮)としておいて。カースドビジョンとでも呼んでおこう。

 この魔法の面白い所は。文字だけでなく自由自在に絵を描く事も可能ではあるが。


 自分をイメージすれば自分が。

 他の人物を思い描けばその人物が幻影といて現れる事にある。

 使いようによっては戦闘にも。それ以外の用途にも使用できる優れものな魔法を取得したのだった。



―――確認 エクストラスキル『視覚的呪術』を獲得



 こうしてスキルとして認められた『視覚的呪術』はステータス一覧にも乗る事になるのだが

 ………エクストラスキル?説明は可能か?



―――確認

 エクストラスキルとは複数のスキルを組み合わせ

 独自の体系として作成したスキルを指します



 つまりは生れ落ちて自然と会得している訳ではないスキルであり。

 尚且つ試行錯誤を練って自ら覚えたスキルの事を指すのだろうか。

 多分そういう事だろう。



―――確認 その認識で間違いありません



 今までもスキルを組み合わせて使用していた事は多かったが。

 さらにエクストラスキル。なんていう存在もあるとは少々驚きだ。

 スキルが豊富に取り揃っている今の自分であれば、さらなるエクストラスキルを習得出来る予感がある。

 今まで以上に様々な視野を持って取り掛かるとしよう。


 そんなこんなで。おっちゃんとのコミュニケーションがかなり円滑に進むようになっていた。

 ついでにおっちゃんとのコミュニケーションは。守護者を参考に、あえて無機質な感じの対応としている。

 悠長に喋ってほんわかするのも良いのだが、あえて覚えたての言葉をカタコトで喋る機械人形のようにする事で。

 初めて言葉を覚えた子供のような、そんな感覚を味あわせてあげたい的な思いを込めて。


 という訳でも無く。単に情を移したくないという理由があった。


 いずれ、自分はこの場を離れなくてはならず。

 そして、いずれおっちゃんは自分の事を忘れ自分と会ったことなど無かったかのように別の道を歩む事になるのだから。



 ふと、そう思うと寂しくなってきた。

 今日はもう寝よう。眠って不要な感情は切り捨てるのだ。


 今はただ、この魔法使いのおっちゃんと一緒に居られる時間が何よりも楽しいのだから。



 そういえば、最近は守護者が話しかけて来ない。

 偶には此方から話しかけてみようか。

 守護者ー。守護者ちゃんー。守護者たーん。ボク~ステータスみたいのぉ~



―――確認 気持ち悪い さっさとステータス閲覧しやがれ この蛇



――――――――――――――――――――――――



ランクC+ 種族名『スネークリング』

Lv:48 HP280/280 MP992/992


攻撃:281

防御:483

魔法:683

速度:489



特性

『不死の肉体』

『ユニーク:触手 - Lv4』

『ユニーク:守護者 - Lv3』

『ユニーク:蛇王の呪い』

『蛇王の権威』

『蛇王の象徴』




通常スキル

『ユニーク:セーブ&ロード』

『蛇王の嗜み』


攻撃スキル

『ユニーク:星食い』

『蛇王の戦技』

『蛇王流剣術』

『呪術 - Lv*』『魔法弾 - Lv6』『元素魔法 - Lv5』


EXスキル

『視覚的呪術』


耐性スキル

『属性耐性 - Lv2』

『毒無効』『麻痺無効』

『魔法耐性 - Lv2』『精神保護 - Lv2』

『呪術耐性 - Lv2』『肉体変化 - Lv2』


称号

『フェティシズム:被食者 - Lv3』

『フェティシズム:触手 - Lv8』

『フェティシズム:マゾヒスト - Lv5』

『決意を得た者』『魔物の探究心』

『森の主』『悪食』『蛇の王』『うわばみ』


――――――――――――――――――――――――



―――確認

 新たな攻撃スキルとして『蛇王流魔術』を新規に作成

『視覚的呪術』『魔法弾 - Lv6』

『元素魔法 - Lv5』『呪術 - Lv*』

 以下のスキルが『蛇王流魔術』に統合されます。 


 ああ…了解です。おつかれさまです。


 ………さらっと酷い事言われた気がする。

 なんだろう、このノリ。最近の守護者。ちょっと凄い。



―――確認 レベルが上がりましたので出来る事が増えました



 そういえば守護者のレベルが3になっている。

 それに前から気になっていたが統合された筈の触手フェチが表示されたままではないか。



―――確認 称号『フェティシズム:触手』については統合に失敗しました



 へい、それならちゃんとアナウンスしろいバーロー。

 まったく…それはそうと。『魔力弾』も統合から外れているようであるが?



―――確認

 攻撃スキル『魔力弾』については

 『呪術』『元素魔法』との組み合わせが可能

 守護者の判断にて『蛇王の戦技』より統合から外しました

 ちなみにクリックにて開くと両方に表示されます



 なるほど、なるほど。これには一切の突っ込み所は無し。

 スキル関連については守護者に任せっきりなので魔物ペアレンツ的な行為は行わない。


 自分にとって助かる事を平然とやってのける守護者には感謝しっぱなしだ。

 触手系の弄り要素も、なぜそうなったかは分からないが守護者なりの冗談なのだろう。



―――確認 心からの喜びを感じました



 よし、癒された。この言葉が一区切りになってくれる。ありがとう守護者よ。

 心の支えの大部分を占めているキミが居なければ自分は今頃ここに居なかったかもしれない。


―――確認 心からの喜びを感じました

―――確認 心からの喜びを感じました

―――確認 心からの喜びを感じました


 あ、いや、癒された。でも連続使用はこれっきりな。

 特殊なネタは一発で済ませるのが良いのだ。うむ。勉強すると良いぞ。



―――確認 理解しました



 なんだか変な流れが出来てしまっていたが。

 守護者のレベルが上がるのが楽しみになってきた気もする。

 ともあれ、それはまた別のお話。本題を始めよう。



 『呪術』はこの世界に生まれ持っての適性を持っていた。

 『呪術』は、その系統に属する魔法を扱う適正みたいなものだ。

 しかも『蛇王』とやたらと名の付く自分のスキルを推察するには。

 もっと早い段階で取得出来たのではないかとか思ってしまう。


 なにせ、1を勉強したと思ったら10どころか100まで覚えてしまったという有様だったし。

 今後この『呪術』というスキルにお世話になるコトは間違いない。

 まあ、内容は身震いする程エグイ効果を持つものばかりで使用に躊躇ってしまうかもしれないが。

 でもまあ、呪術っていうのが『蛇王の呪い』とは全然関係無く思えたのでそれが意外だった。


 かゆい所に手が届く。良いスキルも揃ってるし。

 そもそも『呪術』と『蛇王の呪い』とは使い方が全くの別ベクトルであるし。


 さて、そんな『呪術』の内容は後に纏めておくとして。

 この『呪術』に関しては運よく呪術系統に属する魔法書が見つかり。

 全てを読み解く事に成功し、取得に成功したのだった。

 気が付けば『呪術』のレベルは『Lv*』となっていた。

 いわゆる、カウンターストップだろうか。それとも自分が『蛇王』とやらに縁がある者であるからか。

 それは分からない…、が取得出来たものは、おおいに利用させて貰う。



 そういえばあの魔法使いのおっちゃん。

 えらい興奮のしようだったなぁ。


 そんなに呪術って凄い魔法なんかねぇ。というのが率直な感想。

 それもこれもが、価値観が違いすぎるが故に起こるすれ違い。


 流石に魔法使いのおっちゃんの前では、極大魔法覚えたよなんては言えなかったが。

 目の前で呪術の基礎を披露した時のあの顔は忘れられない。


 そもそもスネークリングって魔法を使えるって話じゃなかったっけ?



―――確認

 『スネークリング』は主に元素魔法を主として扱います

 『呪術』の適正がある個体は存在しません



 いや、実際居るんですがココに。

 でもその話が本当とすればだ。

 アレだろう。魔法使いのおっちゃんから見れば。


 『スネークリング』は『呪術』も使える!これは大発見じゃ!

 なんとか賞はワシのもんじゃー的な感じで、はしゃいでたし。

 そんなノリで年甲斐もなくあんな状態となり

 腰を痛める事になるとは誰が予想したか。


 うむうむ。まぁ若いのは良い事だ。多分自分より年上なんだけども。

 そんな魔法使いのおっちゃんにはいずれ何か恩返しをしたい所ではある。


 最近は魔法的なスキルを試す機会が多く。

 その一つの『蛇王シリーズ』に統合されたスキル群。

 『植物操作』『魔分採集』『液体操作』『鑑定』『解析』等を巧みに操る事で出来る事が増え、

 多数の書物より得た知識にて回復薬から毒消し、

 さらには飲めるお酒を造れないかと試行錯誤の末、それっぽい物の作成にも成功している。


 まあお酒の元としても質が大分低そうな製造過程を得た何かに、

 自分の毒素を混ぜて斬り落とした触手を漬け込んでみたものなんだけれども。

 自分の部位で作ったお酒ってどうなの?

 別に自分で呑む為に作ったわけではなく、試しにといった所なのだが。

 出来てしまうと首を傾げて少し悩んでしまう。


 なにせ『鑑定』『解析』にて導きだされる答えが。

 そのまんまにマムシ酒のそれなのだから。


 『液体操作』『魔分採集』『植物操作』にて寝かせる期間を大幅に短縮したのはあれど。

 こんな短時間でココまで見事な物が出来るとは思わなかった。


 お試しなので量は少ないけどね。


 でもまあ、自分の部位で作ったとだけあって。

 呑む気にはなれず、放置状態なのだ。


 とはいえ、味見だけはすべきだな。後学の為に。

 という訳で意を決しコップ一杯を頂かせて貰う。



 ………んん。まあ。これは。ヘビーな味わいであるとだけ。



 ふと冒険者の宿にて頂いていた普通のお酒が恋しくなった

 やっぱり普通のお酒が良い。

 むしろきっちりとした設備が欲しい。

 そんでもって、自分の部位を使ってだなんて真似をせずに作りたい!



 なんて決意を固めた所で。



「おや、何を飲んでるんだい?」

 魔法使いのおっちゃんが話かけてきた。

 流れるような動作で観察を続けていたおっちゃんだけど。

 なんとなーく予想が出来てしまう行動を取られてしまう。


「そういえば、お前さん。最近は薬を作ったりと色々手を出しておるようじゃのう。

 といっても、お前さんに手はないか。ほっほっほっ…」

 そして興味は、自分が作っていたお酒のガラス瓶へと向くのが一連の流れよ。


「それで、これはなんじゃい?

 見たところ。ふむふむ。ほっほぅー。なるほどのぅ…

 どれ、味の方がちょっと、気になるのぅ~試しに一口」


 正直、ちょっと待って欲しかった。が今までの経験上。止めても無駄だという事が分かっている。

 自分の心配事を打ち明けたとしても、なあに、なんとかなるさ。的にはぐらかされて突き進む。

 外見とは裏腹に、脳筋タイプの突っ込み方をする方なのだ。



………おっちゃん。。。せめて即死だけはしないでくれよ………



「うほっ………こ。。。これはぁぁぁぁあ!!!」



………自分は慌てて、毒消しとありったけの回復薬を用意した。



 おっちゃんの目が血走っている。

 もしかしたら本当にヤバイかもしれない。



 ………おっちゃん!!!コレ!コレ!これ飲んで!



 そんな慌てふためく自分を他所に、おっちゃんはあろう事か。



「イケるのぅ。もう一杯じゃ」



 ………ほえ?………それはマジで言ってますか?



「んっ………ほぉぉぉぉおおおおーーーう!!!」



 お、、、おっちゃん?



「んん………ああ、す。。。スマンスマン。すまんのぅ。

 ええとな、久しぶりでなぁ。こんな強めなお酒を呑むのはのう…」



(いや、別に良いんだけど。体は大丈夫?)



「いいや、すこぶる快調じゃよ。疲れなんて、すっとんだ気分じゃわい

 おお…腰もすっかり良くなった気がするわい!ふわっはっはっはー!」

 急におっちゃんがマッシングポーズをしだした。

 しかも…心なしか筋肉質になってないかい?


 まあ力を込めれば元よりデカイ体してたし。

 バンプアップ効果でもあるんかね。自分の作ったお酒は。


 でも喜んでくれているのなら何より。

 折角だし練習がてらに、もうちょっと作ってやろうかな


 少しは恩返しといかんとね。

 幾ら返しても返したりないわ。このおっちゃんには。


 気が付けばガラス瓶の中身は空っぽだった。

 あれ、自分の触手は?


 ………おっちゃん。また作ってやるから自分の事食うのはなしな?うん。


 初めておっちゃんが怖いと思った瞬間である。

 ホント、元気なおっちゃんだわ。



 さて、守護者よ。今日もおつかれさん。

 後でまた一緒にスキル調整な。



―――確認 おやすみなさいませ ご主人様



 うむ。覚えさせた言葉をちゃんと使ってくれる。やっぱり守護者は良い子ですね。

 やっぱり癒しは大切だ。もっと色んな言葉を覚えさせてやらんとな。


 では、今日の所はおっちゃんもおやすみな。

 毎日毎日が充実している所為か、眠気も早くやってくる。

 頭ばかり使うからであろう。多分。


 他の種族で肉体的な行動ばかりしていてもココまで眠くなるなんて事はなかったし。

 『アサシンヴァイパー』時代のあの異常な身体能力は、今に思えば相当な化物だなありゃ。

 流石は魔物。あんなのに付けねらわれたら。

 あんなのに付けねらわれたら………


 ふとそんな時があったなぁと…思い出す。

 目を閉じ。熱源感知を閉ざし。視界の感覚を全て閉ざせばあの時を思い出す。


 勝手に師匠…とは呼んでみたが。凄まじかったなぁ………

 いずれまた。会うことになるだろう。。。

 

 その時はまた。『アサシンヴァイパー』にて…だな。



「ヌゥゥゥゥーーーーーフゥーーーーーー。。。」



 余談だが、その日のおっちゃんは眠れなかったようで。

 一晩中灯をつけ机に向かって研究か何かに耽っていたようだった。

 内容は多分。自分が作っていたお酒についてだろうね。


 効能は疲労回復。薬効あり。そして。精力増強なんだもん。

 おっちゃん…元気だなぁ。。。



   *   *   *

おっちゃんは元気に眠る事無く一晩中

主人公についての記録を残していたとかいうお話。

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