表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オリジン・シード  作者: 草間
四章サイドストーリー~ロメオ作戦分遣隊~
95/101

ミスティック・ミッション~ソニア~

■銀河連邦 首都惑星フィナメス 銀河教導院 中央寺院 評議会


 ことの始まりは彼がネロに連れていかれる前の後のこと。リィンがヤガールの寺院へ向かうと飛んでった後のことだ。私はグランドマスター・ヤェドとマスター・スクァイアに呼び出されたことから……今回の一件(ミッション)が始まった。


 この私……ナイト・ソニアへの招集はリィンと共にと告げられていたが、リィンより私なら大丈夫というお墨付きを得て一人送り出された。それより優先したい用事があるからと放置している感じがすごいするが、もう気にしない。今の私は一人前。


「教導院にいないエルダーについては、どの程度まで教えられているかナイト・ソニア」


「リィンからは遥か昔のエルダー大戦より離反したもの達とだけ、聞くと()()()()()()とはぐらかされてしまい」


「だろうな、一番先陣を切っていたのはあやつ。そうもなろう」


 同じエルダーであるグランドマスター・ヤェドの語りは、どこか懐かしさと悲しさを孕むような声でしばし……思いを馳せていたようなところでスクァイアと頷き合い。昔ではなく今の話を始めた。傍らにいるザ・マスターの遺跡の管理AIであるプリムにそっくりな浮遊ロボット、それから出された投影映像がこれから話す議題のものであると暗に伝えながら。


 投影映像……それにはいくつかの情報ボードと、辺境惑星アウターリムへの航路図も出されている。


「長らく姿をくらましていたエルダー・バファムトはギルドを隠れ蓑にし、デリガット・バフムという密輸部門の幹部へと姿を変えていた。これは言葉の通り以上に恐ろしい情報」


「ギルドがいつからあるか、そしてバファムトがいつから参加していたか。我々にはその全容が掴めぬ」


 教導院としても寝耳に水。本当にいきなり姿を現し、再び姿を現した時には……あのサイボーグ宇宙怪獣や宇宙超獣とやら。虎視眈々と計画を進めていたのだろうものだから発覚した時には遅かった。それを彼が止めてくれたのだが……止めたからと言ってそれで終わりではない。


 現在の生命工学で作られていた合成生物、と思われていたものが。遥か古代のエルダーが虎視眈々と宇宙の崩壊を狙いつつ、その間に研鑽していた技術と……元々与えられていた生命を好きに弄れるザ・マスターの権能を用いて作られていたものだ。それがギルドの流通に乗っていたかもしれないこと。教導院が今回の件で私に与える任務……懸念事項の1つ。


 そしてエルダーの歴史は遠く。しかしギルドの歴史は近く。いったいどこで交差したのか?我々……再生者である彼と惑星ヤマト04で見た秘密研究所は産業同盟との密約で手に入れた施設。地球帝国と銀河連邦と、言い換えてもいい。だが秘密研究所がそこだけに存在していたわけではない。


 ギルドに在籍している時代はいつからか?ギルドの他の幹部はエルダーだと知って招き入れたのか?謎が謎を呼び、ギルドの大首領とやらの存在まで憶測が飛び交うようになる。()()()()……エルダーではないのかと。


「ソニア。あなたにはバファムトの痕跡を探り、合成生物の確保と情報収集を任せたいのです」


「今回の一件にはそなたの補佐として、かつて共に働いていたというアルハ・サリム護衛官がつく。彼が知る秘密研究所の探索から始めよ」


 アルハ・サリム。巨大遺跡構造体で遭遇し機械福音信徒(エヴァンゲリウム)が占領するネザリアで捕虜になっていた……ギルドの戦士。アウターリムにある惑星国家の護衛官というザ・マスターを信奉していた他の宗派のものたち。国内の政情から一派ごと追放されギルドで戦士などをやっていたようだが、先の調停戦もあり彼の者の故郷であるトル・ヴィルムも銀河連邦への加盟の手続き処理が進んでいる。


 その中で連邦法に照らし合わせてギルドに参加していた時の罪状、そして再生者からの陳情もあり一派ともども彼の預かりで保護観察処分となっているわけだが。彼は彼で惑星国家の復興を優先してくれ、というもので事実上の保留となっていたところを今回の一件に協力することで……その減刑、というよりも労役となることになったことが伝えられた。


「またこちらにおられる……監獄要塞に存在した使徒のアバター、分身であるユニットが同行される。彼よりアルマと名付けられた。以後彼らと共に行動するように」


「こんにちはナイト・ソニア。兵器工廠部門統括のアバター、アルマと申します。生体部門ではないのですが、ロメオ分遣隊の方に同行しエルダー案件のサポートをさせていただきます」


 プリムと違い赤紫色の光をコアに持つ彼女?の穏やかな声。彼以外の人間に対して、若干壁のある物言いをしてこないプリムと違い。監獄要塞にいた管理AIは海兵隊や囚人をずっと観測していたが故に、それなりに友好的だとか。彼が許した者に対してだけはであるが。


「それと貸し与えられているショック・セイバーの件は引き続きあなたに。言うまでもありませんが……くれぐれも紛失などしないように」


「それもまたゼノ・テック。より複合製錬された聖鉄が用いられているようだ。我々が知りえていたものよりも進んでおる……この宇宙にそうはない、現代で新たに生まれたもの。奇跡の産物といっていい」


 もちろんここにありますよ、と亜麻色の外套を捲り。腰に引っかけたショック・セイバーを2本見せびらかした。このショック・セイバー、ただのセイバー形状のものにあらず。なんと指向性エネルギー変換機能といい、軽量なところといいマスター・パワーの伝導率といい段違いの性能を誇っている。


 例えるならば……そう、新たに生まれた聖なる剣!持ち主の要望にいくらでも応えてくれるのだ!ヤガールの錫杖のようにしっかりとした重さはあるが振り回しやすい伝導体ではなく。とにかく自分のイメージする扱いやすい重さとなっている。超すごい剣。


 そして本来3つ目の事項……聖鉄の流出拡散の一件はヤガールの範疇でもあるため、シルバー・サムライ……ことカナタやハルカに任せられるとのこと。尚ヤマト04に遺されたバファムトの鎧の残骸は、アンジェラの要請があって統合軍が回収。復元してアンジェラのタイタン用の強化アーマー(バファムト・アーマー?かっこいい!ずるい!でもショック・セイバー借りてるからいいか)にしたいと聞いているが……そちらは教導院もだが帝国や産業同盟も関わっての判断が必要で、彼が帝国に行き相談するとのこと。


 なのでこちらは今出来ること。協力者2名と共にバファムトの遺したものを追うことになった。


 出撃に当たり身分を隠すためもあって以前惑星ヤマト04に向かうときに得た新型コンバット・アーマーを装着していく。カラーリングはシルバー……ではなくブラック。今の私はブラックナイト・ソニア。一時的に()()()となり主を隠し戦いに赴くのだ。


 超AIユニット・アルマと私と同じくマント……さらにマスクと軽装を着用したアルハ・サリムと共に……!


 ミッション……ファインド・バファムト・キマイラ


 バファムトの作った合成宇宙生物を探せ!


■銀河辺境”アウター・リム” 惑星 地下 ダーク・マーケット 通風孔前


「それがなんでこんなことに!」


「お前が()()()()()()()()()だろうが!もう腰まで浸かっているぞ!」


「それがいい手段だと言ったのはあなたでしょうに!」


「たかだか足止めで使うものではないだろう!こんな手段だと知っていれば止めていた!」


「通風孔の格子、溶断まで15秒」


 アルハ・サリムの知るバファムトが保有していた地下研究所に遺されいいた帳簿。その1つに遺されていたの引き渡し相手の所在地……銀河連邦に加盟していない辺境アウターリムのとある惑星。そこ地下マーケットを根城にする有力者ガリトというスペース・マフィアのボスであったわけだが。


 今ヤツの子飼いのドロイド軍団に包囲されているがため、四方八方からレーザーが飛び交って向かってくる!アーマーに装着されたガントレットで弾きながら。打ち返せるものはショック・セイバーで打ち返し打ちのめしていく。アーマーのエネルギー・シールドもアルマの調整のお陰で破壊されることはそうないはずだが……イレギュラーが起きている。



 マフィアが山のふもとの貯水池で飼育していた、残虐な合成水生生物の水龍ナーガ。我々の探していたそれが地下マーケットに解き放たれてしまった!


 私が水門を破壊したせいで。


「あと一歩で確保できるかというところで!」


「そうだな、あぁそうだ!お前が高いテーブルごとやつを屋敷の外へ放り出さなければな!」


「溶断完了。ナーガ接近中、お急ぎください」


 そう、見つけたのだ。目の前のところまで。そこでグダグダ申してバファムト・キメラの情報を出さないものだから()()()()()()()を用いたのだが……そこからがよくなかった。落ちたマフィアのボス・ガリトを追い詰めるために……念のために設置していた水門の爆弾を起爆させ、逃げ道を塞ごうとしたのだが。


「はやくしろ!あいつ、まだ腹八分目でもないらしい!」


「格子扉はどうするんですか!」


「そんなものはいい、走れ!」


 一緒に解き放たれたのがバファムト・キメラのナーガ。ごんぶとの双頭巨大蛇。解き放たれたらもう遅い。水浸しの地下マーケットになだれ込み、そこにいる違法ブローカーやマーケットの連中をおやつにし始めたのだ。


 私たちは逃げたガリトの行く先……隠し飛行ポートへの最短ルートである地下通風孔の金属格子の前まで来て、アルマへ溶断を頼んでいたのだが。そこへおやつを食べ尽くしたナーガがやってくる、ドロイドは包囲してくるで最悪の状況になってしまい、今ようやく開いた通風孔へ逃げ込めたわけで。


 我々が輸送ポートに繋がる通風孔の出口に到着すると、遥か先に見えたターゲット。


「おいあそこを見ろ!輸送機に乗りこむところだぞ!」


「狙撃ライフルの射程ではあります、アルハ・サリム。うちますか?」


「生け捕りにしないと意味がない……くそ、輸送機を撃つか?」


「いいえ、私にいい方法があります!」


 何を、とアルハ・サリムが巨大な猿類の体格と顔をこちらに向けるより前に。ショック・セイバーの柄をガリトに向けてブン投げた!何をするんだ、という顔を前に私は……マスター・パワーの誘導でセイバーの柄をガリトの後頭部へブチ当てることに成功!そのまま手元に戻してキャッチ!軌道も重量も自由自在の聖剣ブーメラン!ショック・セイバー!


「アルマ、見なかったことにできるか?」


「アルハ・サリムのレーザーガンを打ち返し、ガリトに当てたと報告しておきます」


「スマートな判断だ」


 なぜ私よりアルマのほうへ賛辞を贈るのか?足止めし、こうして確保できたのは私の手際の良さから来たものですが?


「こんなことはもうたくさんだ。命がいくつあってもたらん」


「教導院の騎士の戦い、今後のために記録しておきます」


 なぜか疲れたたアルハ・サリムの声と共に、ガリトの輸送機を奪って私の……私たちのファースト・ミッションは大成功し帰還となった!イェーイ!


 尚ナーガはあらためて捕獲し、彼が大人しくさせました。借りて来た子猫みたに大人しくなっている。流石わが主。

マンダロリアン、絶賛公開中!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ