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オリジン・シード  作者: 草間
イースター・エッグ~VSメカ宇宙怪獣~
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3章 R分遣隊、東へ

今日朝1でマンダロリアンを見てきました。最高だぜ!

■惑星ヤマト04 東部軌道上 フリゲート艦 格納庫 輸送機


「つまりその……夢の中でぇ?人の意識同士を繋げるのが夢見の操法。それ使ってこの惑星の巫女さんが救難シグナル送って来たと」


「解体していくと、そうなります。人の意識に自分を繋げるということは、宇宙の聖なるエネルギーの流れを媒介にするようですが……ヒトとヒトをそのように繋げるのには危険が伴います。使い方によっては他人を肉体を魂のない抜け殻にすることも」


「左様。よってそれを受けられるヒトもまた特別な素養がなくてはならない。ただ操るだけではなく。ハイ・エルダーの時代はエルダーの誰もがこれで繋がっていたと聞いていた。今ではヤガールの法を得ているものだけが授受出来ると思っていたが」


 さっぱりわかんね、という肩を竦めたネロは輸送機の貨物室から操縦席に向かう。このティルト・ローター式のヘリコプターみたいなジェット輸送機の、だ。


 シルバー・サムライことカナタがエルダー・ヤガールのいる土地の話をしてくれたものでこちらは向かう準備に入っていたのだ。行先は東方大陸の山岳部、そこにエルダー・ヤガールが構える寺院宮殿があるらしいのだ。そこは本当にあるのかねと真っ先に疑うのはネロとクレア少佐。


 フリゲート艦でその東方大陸の……上空中央部に移動して軌道上から……つまり衛星写真ぐらいの距離からの観測を行ったが現地の情報が全くわからなかった。私には巫女の彼女のこともあって。事実であるという確信はあるのでネロに無理を聞いてもらい向かうことはできる。


 しかしクレア少佐は艦艇を預かる人間であり、そんな無暗やたらに500mある宇宙フリゲート艦艇を大気圏の中でタクシーどころかアッシー(21世紀でも消えてる言葉)に使うわけにもいかず。


 なのでクレア少佐にはまず我々が調査の赴くので武器弾薬や、こういう輸送機を衛星軌道上から手配してもらうことになったのだ。


 我々のやり取りを一応見ていたアンジェラ……新たな重装備アーマーを着用した彼女はネロに続いて副操縦席へ。夢だか超常の力は専門外だから任せるということなのだろう。彼女らの専門は彼女の腰や足にある拳銃や弾層を使うような枯れ尾花。私も一応人間だが、私を挟んで座るソニアとカナタは幽霊の方が相手みたいなもの。


 カナタは捜査行動もあるので参考人として連れて行くことになったが、アーマーは怖いからないにしても流石に非武装で連れて行くのも心許ない。ショック・セイバーを護身用に一本預けて使う様に薦めると貨物室の内部で膝をついて礼をして受け取ってくれたのだが……ソニアはダーク?エルダーの一派だけがそれをやるのをよく思わないのか。自分にもくれというのであげてしまい、私の手元にあった一対のセイバーは残らず。


 手持無沙汰なのでデカい女宇宙騎士とデカい女サムライに挟まれて……デカイ・スペース・ウルフドッグ!のポリをわしゃわしゃしている。


「そろそろ出るわ、揺れるから姿勢注意。2人でしっかり挟んでやって」


「こちら輸送機、R分遣隊。クレア少佐へ繋いで。次出れるタイミングはいつ?」


「もう少し、この波が過ぎたら……よし、穴が開いた!発進許可!急げよ!」


 フリゲート艦の格納庫にある発進用ハッチが開き、現在位置より下方に降りていく。その最中にも少々に艦が揺れていく。そう……フリゲート艦を無策であっちこっち動かすことができないのには、宇宙艦艇を大気圏内で動かすという理由以外にもう1つ理由がある。惑星ヤマト04は今……地球帝国の産業同盟、つまり地球帝国と連絡を絶ち敵対的行動に出ているのだ。監査であるフリゲート艦も敵対行動の対象であり、こうしてどこからか……雲を割いて現地政府の宇宙航空機が攻撃に来ている!


「輸送機発進、発進してすぐ捻るわよ!しっかり押さえて!アンジェラは機銃担当だから、そっちはそっちよ!こっちからカバーできないからね!」


「船外活動服持ってきたんじゃないの!?アンジェラ!」


「なくていいのでは、と言ったのはソニアよ。文句はソニアにいって。自動照準カット」


「そ、そんなぁ!流石に輸送機内部でハネたら私でも」


「大丈夫です、惑星ネザリアの時のように何かあればァ」


 軌道上のフリゲート艦から加速、そして自由落下からの急旋回や捻りを加えた突入進路。私は大気圏内の雲海に入るまで……何度かソニアの胸元の”軽いが樹脂の柔らかさを持つ胸部プレート”と、カナタの”防具は装着していないが柔らかさの奥に筋肉質なブ厚い壁を感じる肉壁”の間を何往復かして頭を揺らし続け……酔いかけた。いやこれは操縦が荒い!


■ 惑星ヤマト04 東方大陸 山岳地帯へ向かう輸送機


「なんとか撒けたようね……カナタ、アンタの話だとこの山岳地帯の標高が高い山って話よね」


「標高が一番高いエリアだ。ヤガールのテンプルを中心に宮殿が作られ都市となっていた」


「なっていたぁ?過去の話?上空からの観測じゃダメそうね。座標は?惑星開拓機構か帝国のコードのどっちでもいいから言って」


「座標は……?」


 プリムから酔い止めのタブレットと水を貰って飲んでいる時だ。気持ち悪いもので周囲の時間と言葉がゆっくり耳に入ってくるものだから……ネロのちょっと言葉が止まったところも。アンジェラが腰にある拳銃を抜いたのも……ソニアとカナタがセイバーに手を添えたのも。


 ワンテンポ遅れて、気づいてしまった。


 この輸送機の上部に何か、降りて来た足音に。その足音が上から……両側面とに分かれたところとか!


 対応は早かった。天井に向かって大口径拳銃を放つ、アンジェラ。それぞれ側面に向けてセイバーを突き刺したソニアとカナタの2人。だが次の瞬間、後部ハッチが爆発したのだ!上部と側面は囮。本エントリーは後部から!爆炎と閃光が気流に流されて消えていくと……ひしゃげた後部ハッチを剥がして現れたのはピッチリしたスーツの……何?そのかぎ爪とカタナと鎖!あと背中についているウイング?そうかウイングスーツ!(たこ)みたいに人が飛ぶアレ!


「フライトスーツ!レーダーにも反応しなかったのはそれか!こいつ、振り落とすわよ!掴まって!」


「まってネロ、相手は一人だけじゃない!三方にもいたのだから」


 あれを装着した……スペース忍者!シルバー・サムライに続いてスペース・ニンジャが襲ってきた!と判断が追い付いた時にはもう遅い。輸送機の両ウイングにあるエンジンが……爆発した!おまけに操縦席の上の部分も衝撃が加わって、計器と正面ガラスっぽい部分が潰された!


「ネロ!アンジェラ!」


 私がこれはまずいと叫ぶとのと同じくして。スペース・ニンジャの放つ鎖がカナタを捕らえた!目標はシルバー・サムライのカナタ!そりゃそうだこの輸送機撃墜したいだけなら他に手段はいくらでもあるだろう。スペース・ニンジャを送り込んでくる必要はない。スペース・ニンジャは目標であるだろう彼女を連れて、輸送機の外に飛んでいってしまう。


 だがこの危機を一時でも止められる手段がある。


「セイバー!こい!セイバーッ!」


 幸いなことにカナタはショック・セイバーを握っている。ならば私が呼べばここに引き戻すことが出来るはずだ。どの程度の力が必要かはわからないが、とにかく呼べば彼女ごと飛んできてくれるはず。そのため力をこめて呼ぶが……来ない。


 それどころかカナタが持つ、セイバーと繋がった私が輸送機の外にそのまま放り出されてしまった!


「うおおおおお!?ナンブ様ァ!?我が主ィーッ!」


 「うそでしょ!?どういう……えっ!?」


 セイバーと繋がってはいるがスペース・ニンジャとは押し負けたのか!?繋がったままではあるという感触はあるものの……完全にカナタを助けるためにパラシュートもなしにスカイダイビングする形になり。私はそのままカナタとスペース・ニンジャに向かってすっ飛んでいくことになってしまった!どんどん距離は近くなっているのが目視でもわかるのに、このまま距離が無くなったらどうなってしまうんだ!?


 地面に衝突?!ウワーッ!


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