16話 デカい騎士団、強襲
そろそろカクヨムでやってるところに追いつきそうですね~
■惑星ネザリア 北方 封鎖区域 基地内部 格納庫
「お前が宇宙の神秘なるエネルギーの届かぬ先に行くことは予想がついていた」
「その中でこちらのものでもなく、ゼノ・テックのものでもないとなければ……開発機構と植民惑星が残したものを用いるだろうことも、自ずと出る」
「おやおや2度目とは。2度目のチャンスを与えたられたのはあなたではありませんか」
「魔女だな?その通り。なら我々もお前の教えの通り、手を増やして包囲しているところだ。ご教授感謝している」
もう半ば茶々でしかないが、そんなことを言えるのか?というリィン導師の横やりのお言葉は……当然エステルには通じないのか。数で包囲してるから今度は仕留めるとのお返事をいただいてしまった。大して挟まれる、いや本筋に戻そうとするマシウスの声は冷静なもので。
「答えなくていい。お前は拒む、ことここで受け入れるなどというほど小賢しい人間ではないはずだからな。愚かだよ、愚かで……甘い」
「だが我々はお前のように甘くはない。救援を呼ぼうが軌道上であっても大気層であっても撃墜する。お前は死なないだろうからな、確保はさせてもらう」
んなわけあるかい、と反論しようとしたが……実際この惑星に落ちたときのことを思い出せばそうも言いづらい。もしかして輸送機撃墜されても私だけは生きているのではないか?なんて変なイメージが浮かんでしまう。それはかなり嫌だ。
私一人生き残ったからって何だというのだ。
「ともかく、包囲完了の時刻を通達してやる。救援が来ようが来まいが……な。その時までに自分で作り出せる選択肢があるか、考えておけ」
通信は一方的に切られた。本当に最後通牒なのだろう。どうしたもんかとロボットとポリを見れば……肩をすくめてしまうもので。私自身もどうすればいいのか、ちょっとわかりかねた。徹底抗戦するぐらいしか浮かばないが……救援を呼んだとして助かるのだろうか?
■惑星ネザリア 北方 封鎖区域 基地内部 格納庫 防衛準備
「総員防衛線を張る!少ない人数であり火器も少ない、防衛線は縮小し敵を招き入れての迎撃だ」
「覚悟を決めろ、どっちにしろ殺されるか死ぬしか選択肢はない!逃亡すればより悲惨な死がある!」
「しなければ、再生者を守ったという名誉がある。ですか」
「そんなものはない、そうだろう」
「なんですとぉ……」
「いやぁないものをあるっていってもなぁ、そりゃそうでしょうよ」
「おい、ないものをあるというのがお前の仕事だろう」
えぇ……この話をしたのはあなたじゃないか、と言えば戦士長は鼻を鳴らして火器を抱え。部下を率いて防衛線の構築のための指揮を取りに行ってしまった。私はというと、ぽつんと残されて……リィン導師とソニア、ポリと共にいるわけだが。ロボットの彼は通信アレイに向かってもらって、リィン導師が送信した救難信号を送り続けてもらうことになった。マシウスの言い様なら通信設備を攻撃することはないだろうし。
「こうなったらもう送り出すしかないのかな……いや、私もできる。片腕しかないパワー・ローダーだけではあるが前に行ける!」
「いえ、そんなことをせずとも。あなたにはやってもらいたいことがあるのですが」
「ではリィン!ついに彼を我らの超戦士として覚醒を早めるのですね!」
「違います。意識誘導を彼に使うな、と散々教えませんでしたか?戻ったら叩き込みますよ、袋竹刀を」
えぇ、もしかしてソニアってヤバイことをさせようとしていたのか?意識誘導っていうとヴォイド将軍を装着していた時と似たようなことだよな。確かにあんな状態なら一騎当千の戦士にはなれるかもしれないが……何か飛んでもなく危うい気がするし。それをソニアがやらせようとするのも……どうもなぁ、とスッとソニアから離れてリィン導師に寄ってしまった。しまったらソニアが泣きつくように掴んできたので困ってしまう。
「ソニアいいから離しなさい。とにかく救援は呼びました、これは勝算があるが故です。この賭けは絶対に勝てます……我々は無事に脱出できるはず」
「リィン何を根拠に!いいですか、今彼が《《星の超戦士》》として覚醒すれば……」
「進めますよ。いいですか、再生者殿。思い出してください。デリガットがハイ・エルダーのようなものに戻ったことを。あれは宇宙超常存在の認可があったから、代行者となった……その疑似的な再現を勝手にやったというだけの話なのです」
確かに?というのかはわからないが、リィン導師の説明は順序よく説明がされた。かつてザ・マスターから与えられた資格。それが失ったから、あの情報スフィアや私を用いて疑似的に復活させた。免許失効の特例で復帰したとかそういうものなんだろうか?
「ですから今はあなたが許可を出せばいい。ハイ・エルダーと言わずとも宇宙の聖なるエネルギーを私たちが扱えるように、許しを出すのです」
「リィン!?それはハイ・エルダーへのを!?前例なんてありませんよ!教導院の認可もなく!?評議会からの追放では済みません!」
「そのような時ではないのです。それに今の段階であるならば、そう重度のレベルのものとはならないはず……実際に見ればわかりますよソニア。いいですか再生者殿、他人に力を与えるイメージを持てますか」
「持てません……それってその、どうやって出すのですか?」
他人に力を与えるほどパワーみなぎるオトコでもないので。いきなり何を、というので混乱してしまったが。言いたいことはわかる、疑似的に超すごいエネルギーを彼女らが使えるようにするため……正式に認可を出せばいいのだろう。だけどその許可とか認可の出し方とは何?やはり自分のやり方で、と言い始めるソニアを制し……リィン導師は続けた。
「イメージです、正式なものをする必要はないのですから。誰かに力を与える……なんでもいい、イメージをして我々に向けてくれれば」
つまり他者に力を下ろすとかそういうのだろうか。ならばなんというか……アニメとかコミックっぽいやつをここで真似すればいいのだろうか。ならば好きなアニメからこう……選んで試してみれば、なりきってみればいいのだろうか。
「あ、あなたに……力を?」
「ダメですね。微妙に躊躇いとそうではないという弱気な姿勢があります。もっと信じてください。あなたと、私たちを」
「リィンやはり」
「だまらっしゃい!」
何をやっているんだか、というあきれ顔のポリとも顔を見合わせて困ってしまう。もっと勢いよくやればいいのだろうか?それとも少女ヒロインがモデルだからよくないのか。ならもうちょっと……イメージを遡って、それとちょっとだけ変えて。男性が力を呼び起こすような掛け声を。
思い出し、変えて……力を込めて、体をいからせポーズを取り。
彼女らへ手をかざす。一人ひとり、指名するように
「ユー!」
ソニアへ!
「ハブ!」
リィン導師へ!
「ザ、パワー!」
ポリへ!
力はあなた達にあり!
あっポリは余計だったかな?どうだい?と思った時には遅かった。格納庫を埋め尽くさんばかりのまばゆい光が溢れてしまう。成功は確信したのだが……
これ本当に大丈夫なやつ!?
ネコちゃんではないですが、これはポリもやっておかないとね
だめなんですよね
今年の夏ですよ、皆さん是非見に行ってください




