8話 暴食と花
普通、魔女や魔物と呼ばれる存在は意志疎通ができないとされている
私がかつて魔女に襲われた記憶の中で喋っていたが、これは子供の頃の記憶の保管だと思っていたが違った
「暴食…魔女ですって…」
銀河ちゃんの様子が何かおかしい
「あなた、7年前この場所で人を襲ったことがおありで?」
銀河ちゃんが魔女に問いかける
「えぇ祭りを楽しむ人の血肉は美味しいもの♡毎年の様に頂戴してるわ♡」
舌舐りをしながら恍惚な表情で答える
「特にあなたが言った7年前なんて魔法少女が食べられてね♡とっても美味だったわぁ」
銀河ちゃんの手が震えている
「銀河ちゃん…大丈夫…?」
「えぇ…わたくしは至って冷静よ…行きますわよ杏奈さん…!」
「うん…!」
私たちは叫ぶ
「「変身」」
2人の魔法少女が魔女の前に顕現する
「銀河ちゃん理解ってると思うけど…」
「えぇ普通魔女は喋らない、つまりこの魔女は何か他とは違う」
「嗚呼……やっぱり魔法少女だったのねぇ♡今年は豊作だわあ♡」
グチャ
「え…」
私の肩が一瞬にして抉られた
「ぎぃたぁっあぁぁぁ!!!」
言葉にならない痛みが襲う
「まだまだ熟れてないのにこんなに美味しいなんてぇ♡」
暴食の魔女の口が裂け、私の肩がその口の中に放り込まれていた
「シンクロシールド!」
盾が暴食の魔女へと勢い良く向かう
バリィ
飛んでいた盾は口の中へと誘われる
「貴方の魔法頂くわ♡」
魔女は銀河に指を指す
ドン
「ぐっ…」
銀河の腹に盾が思いっきりぶつかりめり込む
「まさか…貴方の能力は食べた魔法のコピーであって?」
口から血を滴しながら問う
「えぇそうよ食べたものを共有出来るなんて素晴らしいと思わない?」
魔女の手のひらからイバラが生え瞬時に銀河の体を捕まえる
「この…魔…法は…!!」
銀河が暴食の手のひらの中に閉じ込められる
「それじゃあ頂きます♡」
暴食の魔女は口を大きく裂き銀河を食そうとする
「貴方…だったのね…お母様を…」
ビュン
銀河を掴んでいた暴食の魔女の腕が消し飛ぶ
「なんとか当てたぞこのやろう…!」
私の魔法が暴食の魔女に命中する
「あら」
暴食の魔女が呆気に取られる
「貴方から先に食べて欲しいのねぇ♡」
暴食の魔女が銀河ちゃんから私へと目標を変える
「こんな腕さっさと生や…うん?まぁいいわ貴方を食べればいいだけね♡」
凄まじいスピードで暴食の魔女がこちらに向かってくる
「頂きまぁーすぅ♡」
喰われるそう思った時
「マター」
暴食の魔女の下顎が消える
「あがぁ?」
「久しぶりね暴食」
そこに現れたのは忘れもしない子供の頃に助けられ
今でも憧れて止まない存在
「黒の…魔法少女!」
月夜の光と花火に照され黒の魔法少女が現れた




