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魔法少女殺しの魔法少女  作者: ぱいなぽう
第3章 過去を見て、今を見る
50/54

50話 魔装

私達はノアの実験場に移動していた。


「では、やるとしよう。」


炉さんがMTDを胸部に取り付ける。


「ピピピ…変身者確認中…承認完了。テストモード起動。」


音声が鳴り終わると、MTDのベルトが淡い光を放つ。


「楽海助手、観測の準備は出来たかい?」


炉さんがインカムに話しかける。


「はい、いつでも。」


「よし、2人も準備は大丈夫かい?」


「はい!」「おう!」


私達は魔法少女の状態で待機していた。


「一応1分経てば、解除されるとはいえ、保険は必要だからね。」


「さあ、いこうか!」


MTD中央にある、穴に魔女の(コア)をはめ込む。


デューン、デューン。


待機音がなり、(コア)が光る。


魔装(まそう)


MTDに、取り付けられたボタンを押すと、炉さんの体が光に包まれる。


「確認、承認、魔力魔装!タイプテストモード!」


MTDから変身音が鳴り響き、炉さんの体が、魔力のアーマーで包まれ、ゴツゴツとしたロボットの様に変化する。


「歩くぞ。」


炉さんが足を地面につけた瞬間。


「うお!」


ドゴーン!


凄い勢いで壁に突っ込む。


「炉さん?!」


「所長!無事なら返事を!」


「あ、あぁ問題ない、防御面の心配は要らなそうだ?!」


手を地面につけた瞬間炉さんが真上に吹っ飛ぶ。


「あぶねぇ!」


京香ちゃんが、吹っ飛んだ炉さんをキャッチする。


「ありがとう、京香君、ゆっくりと離したくれ。」


京香ちゃんがゆっくりと手を離すと、MTDから音声がなる。


「タイムオーバー、魔装を解除します。」


シュン。


魔力の装甲が解け、汗だくの炉さんが姿を表す。


「はぁ…はぁ…」


「大丈夫ですか!」


「あぁ、だが…やはり、分かっていたことだが、制御をとるのが難しい。」


炉さんがゆっくりと立ち上がる。


「今のままじゃ、体への負担が大きすぎる。」


「楽海助手、どうだった?」


「想定より、魔力の流量が多いですね…あと一部分に魔力が集中しているのも確認できました。」


「ありがとう、まだまだ調整の甲斐があるね。」


よろける炉さんの肩を持ち、研究所に戻る。


「すまないね、もう大丈夫だ。」


「所長、お水です。」


「ありがとう。」


ゴクゴクと手渡された水を飲み干す。


「ふぅ、あぁ、そうだ楽海助手すまないが、お使いを頼めるかい?」


「今度は何ですか?」


「魔女の(コア)を倉庫から10個ぐらい持ってきてくれ。」


「分かりました。」


楽海さんがスタスタと部屋を後にする。


「さて、2人に話がある。」


「何ですか?」


「黒の魔法少女についてだ。」


「彼女は恐らく、200年…いや、それ以上に長く生きている可能性がある。」


「は?!」


唐突なことに私達は驚く。


「いやいやいや!どうやって人間がそんな…!?」


「まさか…」


「いや彼女が魔女と言いたいわけではないのだが…まぁとにかく長生きなんだよ彼女は。」


「そして、彼女は記憶を消す魔法を魔道具により可能としている。」


「つまり、昔は常識だったことも、彼女の手で消された可能性がある。」


確かに、あり得る話だ。


黒の魔法少女が魔女の秘密について知っていたのにも合点がつく。


「それでいったい?」


「黒の魔法少女を呼び出す。」

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