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魔法少女殺しの魔法少女  作者: ぱいなぽう
第2章 魔女ってなんですか?
42/54

42話 撤退

「今…なんと…!?」


「魔法少女は、魔女の幼体、そう言ったのよ…」


「は…え?…あ?」


黒の魔法少女の口から出た、その言葉は、私の思考を止めるには、余りにも十分だった。


黒の魔法少女が動き出し、影からアクセサリーを取り出す。


ガシ


私の頭をアクセサリーを着けた、左手で掴む。


「mul lu HU─」


ドン!


炉さんが黒の魔法少女をタックルで突き放す。


「杏奈君!記憶はあるかい!?」


炉さんが私を後ろに庇いつつ、戦闘体勢をとる。


「……大丈夫です!」


今の一連で、頭がスッキリした。


たとえ、魔法少女が魔女になるとしても、私が歩みを止めるわけにはいかない。


「いきなり、攻撃を加えることは、ないだろう?」


「今のことを、持ち帰られても困るもの。」


「なら折角だ、記憶を消す前に、君と、嫉妬の魔女の関係性を、教えてもらってもいいかな?彼女は君のことを【カプちゃん】と呼んでいたが、一体?」


「ただの腐れ縁よ…」


顔をうつ向かせ、黒の魔法少女は言う。


カプ…何処か引っかかる。

どこかで、聞いたような…見たような…


「!」


「リウィア・カプ・フィア…」  


黒の魔法少女が驚愕の表情を浮かべる。


「どこで、その名を…」


「蛇遣いの魔法…古い本の著者…貴方は一体…」


「翻訳された本が残っていたのか…」


小さな声でブツブツと黒の魔法少女が頭を抱える。


「そうね…よく考えてみれば、大魔女のことを知っていたのは、その本のせいか…」


「その本は今どこにあるの?」


「教えたら記憶を消さないでくれますか?」


「無理な相談ね。」


そりゃそうだよなぁ…


「俺からも質問だ!なんで今まで顔を出さなかった?!お前の狙いは、杏奈のはずだろ!」


ギロりと黒の魔法少女が京香ちゃんを、睨む。


「は?貴方が、魔力を消していたからでしょう?」


「使い魔を使って探そうにも、何故か見つからなかった…いや、見つかる前に、使い魔を殺された、といったほうが良いかしら。」


「その言い方だと、魔力さえあれば、君は自力で人を見つけられると?」


「そんなことも、知らないで魔力を消せた?何故?」


また黒の魔法少女が小言で呟き、思考する。


しばらくして、こちらに杖を構える。


「やはり、東野杏奈、貴方は殺したほうが良さそうね…」


杖に黒い光が集まり、放たれようとした時。


ゴゴゴゴゴゴ


地面が激しく揺れる。


「なぁ!?」


「Graaaaaaa!」


地面からミルワームの様な、魔物が現れ、黒の魔法少女を襲う。


「ネビュラ!」


「しま…!」


辺りは煙で覆わる。

炉さんは、私達を腕で担ぎ、採掘場から脱出した。

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