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魔法少女殺しの魔法少女  作者: ぱいなぽう
第2章 魔女ってなんですか?
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39話 妬ける

「あッつ!」


カラン、カラン


金属が融けた嫌な臭いが漂い、京香ちゃんは魔力砲から手を離す。


辺りは、とてつもない熱気に包まれ、大量の土煙が舞う。


「これで倒しきれてればいいのだけれどね…」


高密度の魔力で地面は、抉れ、道となり、そこにいたのは…


「があ…まに…あっ…たよ。いい…な…かっこ…よか…った。」


体全体は溶けているが、辛うじて体と認識できる状態で、立つ。

嫉妬の魔女がそこにいた。


「う…そ…」


嫉妬の魔女の体は徐々に再生していく。


「プロミネンス!」


炉さんが飛び出し、蒼炎を纏った拳で溶けた顔面を何度も殴る。


「無駄だよ、もう、再生の方が早─」


「炉さん離れて!」


こちらに気付き、炉さんが後ろに下がる。


花の柱(ブルームピラー)!」


「サン・フレア」


蒼炎と光の柱が、嫉妬の魔女を襲う。


「そんなに魔法を使って大丈夫ー?」


完全に体が再生した、嫉妬の魔女が、蒼炎と光の柱をなぎ払う。


「気付いてるんでしょー?エルが魔法を物真似できるのー?」


「だからこそ、再生を凌ぐ勢いで、攻撃を与えたかった訳だがね…」


流石の炉さんも魔力砲で倒しきれなかったのは、堪えたのか、若干表情が曇る。


「もう、策がないならバイバイだね。」


「エルナート!」


嫉妬の魔女は炉さんに攻撃を仕掛ける


1度目よりも速いスピードで突っ込んでくる。

目の前に突然、ロケットが突っ込んでくる感覚。

死を連想させる感覚。

時がゆっくり進み、記憶が流れ込む。


嗚呼これが走馬灯か…

こんな道半ばで、すまない楽海君…

どうか…君が僕の夢を叶えんことを…


…妬けるな─


違うな…僕が僕の夢を叶えなければ意味がない。


グサ!


角が炉さんの腹を貫いた。


「炉さん!!」


角が抜かれ血が流れ出す。


「じゃあ次はどっちがいいー?」


「くっそ!よくも炉を!」


「そこの琥珀色の子からがいいのねー。」


ゆっくりとこちらに近づいてくる。


が瞬間、小さな蒼炎の火球が嫉妬の魔女に当たる


「ま…ちたま…えよ」


嫉妬の魔女が振り返る。


風穴を開けられた腹から、優しいを感じる、暖かな光を放つ、炎が燃える。


再起の炎(ウェスタ)、とでも名付けようか…」


腹の傷がみるみる塞がっていく。


「へえ!すごい!すごい!魔女でもないのに!」


「魔力を体の一部として構築する…君のお得意の真似っこってやつさ。」


「でも…それだけじゃ決着はつけられないよ?」


「本当にその通りだから困るよ。」


両手を左右に広げ肩を上げる。


「今の僕達では君に、なす術はないね。逃げるのが最善手になるほどにね。」


「逃げられるの?」


「考えてみるさ…」


「影槍」


空から嫉妬の魔女に向かって、黒い柱が降ってくる。


間一髪で嫉妬の魔女が避けるも、右半身が抉られる。


「今ので仕留められたら楽だったのに…」


空を見上げるとそこには。


「野郎!」「君は…!」


「黒の魔法少女…!」

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