25話 花守銀河その2
最初に杏奈さんに出会った時、わたくしは母の仇を討ち取るために仲間を集めたくて、ある種打算的に近づいた。
けれど…杏奈さんはわたくしを友と認め暴食から、復讐というカルマから救いだしてくれた。
身勝手な理由で友として振る舞っていた。
わたくしを…
杏奈さんは知る余地もないでしょうけれど…
だから今度はわたくしの番
生きてかえって伝えなければならい
真の友として、貴方の隣に胸を張って立てるように。
「はぁ!」
拳が黒の魔法少女の頬をギリギリ掠める。
(速いわね、盾を纏うことで守りを固めつつ、盾を飛ばす要領で俊敏性を上げているのか。)
「だから何だというの。」
ダン!ダン!ダン!
黒の魔法少女の三連撃の足蹴を、脚、腕、頭の順で受ける。
「ぐっ!」
「シンクロシールド!」
腕に纏っていたアーマーが黒の魔法少女目掛けて飛び出す。
バキィ
黒の魔法少女は裏拳で盾を叩き、左拳でボディーブローを放つ。
ガン
(!さっきより、硬くなってるわね。)
すかさず右拳で黒の魔法少女の顔面を殴る。
「ぬるいパンチね…手加減しているの?」
「貴方こそ、魔法を使わなくてよろしくて?」
「…使う必要はないわ。」
黒の魔法少女が腹に目掛けて物凄い勢いで拳を走らせる。
ドコ
「!」
「腹ぐらいくれてやりますわ!」
向かってきた腕を掴む。
「武装解除!」
「な?!」
盾は黒の魔法少女の体を包み込み拘束する。
一部の盾を羽として残し、空へ逃げる。
「これが狙いだったわけね。」
ここで得た情報は余りにも大きい、このまま逃げきれ─
バン!
「なぁ?!」
振り返るとそこには、
黒の魔法少女が拘束を振りほどき、こちらに飛んでくる。
「飛行魔法ぐらい使えるのよ。」
ドゴ!
黒の魔法少女の蹴りを顔面で受け地面に叩き落とされる。
「グハァ…」
あまりの攻撃に変身が解ける。
「悪いわね…」
黒の魔法少女の左手に丸い宝石のような装飾が施されたアクセサリーが現れる。
「何をするつもり…」
「今の貴方を殺すのよ…」
黒の魔法少女はわたくしの頭を掴む。
「ごめんなさい。」
宝石が淡く輝く。
「mul lu HUN.GA」
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バン!
扉を勢いよく開く
「セバスのおっちゃん!すまねぇが杏奈を頼む!」
「どうしたのですか?!」
「悪りぃが説明してる暇がねぇ!」
セバスに杏奈を預け全速力で森に戻る。
「間に合え!間に合え!」
森を抜けさっきの場所に出る。
「銀河!どこだ!」
回りを見渡しても銀河の姿が見えない。
「どこいった!」
少し辺りを探すと
1人の少女が河原に倒れている。
「銀河!」
「おい!銀河!起きろ!」
銀河の体を揺する。
「ん…」
「銀河!生きてるか!銀河!」
「う~ん…」
銀河がゆっくりと目を開ける。
「よっかた!生きてるんだな!銀河!立てるか?一緒に戻るぞ!」
銀河がぼーと俺を見つめる。
「なんだよ銀河寝ぼけてンのか?」
「いいえ、その…」
「なんだ?」
「あなたはいったい誰ですか?」
「………………は?」




